【開発秘話】​「名もなき仕事」はなぜ痛いのか。DXの不都合な真実|1分診断ツール『ささくれチェック』

​机の端に置いたコーヒーが少し冷めてくるくらいの時間、少しだけ「現場の本当の話」をさせてください。

​世の中には「DX(デジタルトランスフォーメーション)」という言葉が溢れています。数千万円、数億円という投資をして導入される最新のシステム。それさえ入れば、すべての業務は魔法のように効率化され、人間はもっとクリエイティブな仕事に集中できる――。

​そんなキラキラした未来予想図を、私はPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)という裏方の立場から10年近く眺めてきました。

​しかし、現実はどうでしょうか。

システムが立派になればなるほど、その「隙間」を埋めるための手作業が増えてはいないでしょうか。

​今回リリースした『名もなき仕事の「ささくれ」度チェック』は、そんな綺麗事の裏側に落ちている「現場の悲鳴」を形にしたものです。なぜ今、あえて「小さな道具」が必要なのか。その開発の裏側にある思いを綴ります。

目次

効率化という言葉では救えない「地味な痛み」の正体

​「業務を効率化しましょう」と言われると、なんだか今のやり方が間違っていると責められているような、あるいは自分たちの仕事を機械に奪われるような、そんなザラついた気持ちになりませんか。

​私が現場で見てきたのは、効率が良いとか悪いとか、そんな数字だけで割り切れる話ではありませんでした。

​例えば、

  • ​ファイル名の末尾に「_最新_20240122_確定版」とついたファイルが5つ並んでいるのを見て、どれが本当の正解か推理する数分間。
  • ​他部署から送られてきた、セルが結合されまくった「神エクセル」を、自分のツールに取り込むために1行ずつ手作業で直す虚無感。
  • ​「あの件、どうなりました?」と聞くためだけに、相手の機嫌を損ねないようなチャットの文面を5分かけて練り直すストレス。

​これらは、一つひとつは「5分」で終わるものです。上司に報告するほどでもないし、課題管理表に載ることもありません。だからこそ、名前がつかないまま「名もなき仕事」として、あなたの時間を少しずつ、確実に削り取っていきます。

​この、「放っておいても大事にはならないけど、触れるたびに地味に痛い」という感覚。

これこそが、指先にできた「ささくれ」にそっくりだと思ったのです。

​脳のスタミナを奪う「23分」の罠

​「たかが5分の作業でしょ」と笑う人は、現場のリアルを知りません。

​実は、一度作業を中断して別のことに意識を向けると、元の深い集中状態に戻るまでに平均して「23分」かかるという研究結果があります。

​想像してみてください。

企画書を必死に考えている最中に、「今ちょっといい?」と飛んでくるチャット。

複雑な集計をしている時に発生する、VLOOKUPの「#N/A」エラー。

​作業自体はすぐ終わっても、あなたの脳のエンジンは一度止まり、再び温まるまでに膨大なエネルギーを消費します。夕方、何も大きな仕事をしていないはずなのに、ドッと疲れて動けなくなる原因。それは、この「ささくれ」のような細かな作業によって、脳のスタミナが枯渇しているからに他なりません。

​この「見えないコスト」を可視化したい。それが、この診断ツールを作った最初の動機です。

​なぜ、数億円のシステムを入れても「ささくれ」は消えないのか

​ここで少し、業界の不都合な真実にも触れておきます。

​多くの企業がDXを掲げ、何千万、何億という予算を投じて大規模なシステムを導入します。確かに、それによって大きなデータの流れは整理されるかもしれません。

​しかし、システムが大きくなればなるほど、実は現場の「手作業」は増える傾向にあります。

​なぜなら、システムは「型」にハマったことは得意ですが、現場で日々起きる「ちょっとしたイレギュラー」には対応できないからです。

システムに入力するために、手元のExcelでデータを加工する。

システムから出た数字が合わないから、電卓を叩いて確認する。

​この「システムの入り口」と「システムの出口」に落ちている隙間業務を拾うのは、いつだって現場の人間です。大手ベンダーが提供する立派なパッケージは、あなたの会社の「かゆいところ」までは手が届きません。

​「うしろぽっけ」が目指すのは、身の丈に合った道具

​私は、今の業務をすべて捨てて、新しいシステムに乗り換えることが正解だとは思いません。

​それよりも、今あなたが使い慣れているExcelやスプレッドシート、その裏側でこっそり動いて、面倒な作業を肩代わりしてくれる「小さな道具」があるだけで、世界はもっと優しくなるはずです。

​ポケットからサッと取り出して、指先のささくれをケアする絆創膏のような、そんな「身の丈に合った」解決策。

今回公開した診断ツールも、そんな思いから生まれました。

​まずは自分の周りに、どれだけの「ささくれ」が潜んでいるのか。

それを知ることから、明日の仕事の「心地よさ」は始まります。

現場の「言葉にならない違和感」を、動く道具に変える

​ITのプロジェクトを進める際、多くの場合は立派な「要件定義書」や「仕様書」から始まります。しかし、現場で起きている本当の困りごとは、そんな整った書類の中には書かれていません。

​「この作業、なんか嫌なんだよね」

「ここでいつも手が止まって、ため息が出る」

​こうした、一見すると単なる「愚痴」のように聞こえる言葉の中にこそ、改善のヒントが詰まっています。

​私は10年近く、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)として、複雑なシステムの構築や組織の課題解決の現場に身を置いてきました。そこで磨いてきたのは、現場の混乱を整理し、何が本当のボトルネックなのかを特定する力です。

​「うしろぽっけ」が提供するのは、その知見を直接ツールという形に落とし込むプロセスです。

​立派な依頼書よりも、まずは「今のやり方」を見せてください

​「何をどう頼めばいいかわからない」「ITの知識がないから、説明ができない」と、相談をためらう必要はありません。

​専門用語を並べ立てた仕様書は不要です。あなたが今、実際に触っているExcelの画面や、日々繰り返しているルーティンワークの様子をそのまま教えてください。その中にある「不自然な動き」や「無駄な転記」を見つけ出し、最適な道具の形を提案するのが私の仕事です。

​目指しているのは、依頼主と開発者という上下の関係ではなく、同じ現場を見つめるパートナーとしての関係です。

​あなたが大切にしている今の業務フローを壊すことなく、痛いところにだけ手が届く道具を作る。そんな現実的で、地に足のついたアプローチで、現場の空気感を少しずつ変えていきたいと考えています。

​まとめ:あなたの指先に、少しの優しさを

​『名もなき仕事の「ささくれ」度チェック』は、単に損失時間を測るだけのツールではありません。

あなたが日々どれだけ「システムの隙間」を埋めるために神経を使い、努力を重ねているか。その事実を可視化するためのものです。

​診断結果を見て、「自分の疲れには、ちゃんとした理由があったんだ」と認識することが、変化への第一歩になります。

​その「ささくれ」を、技術を使ってどう取り除いていくか。

大掛かりな改革ではなく、まずは明日から使える「小さな道具」から始めてみませんか。あなたの仕事が、もう少しだけ軽やかに、心地よくなるためのお手伝いをさせていただきます。

​まずは、あなたのデスクに潜む「ささくれ」を見つけることから

​「何から手をつければいいかわからない」という方は、まずこの診断ツールを試してみてください。

​複雑な会員登録や個人情報の入力は不要です。日々の業務で「あるある」と感じる項目をチェックするだけで、あなたが1ヶ月にどれだけの時間を「名もなき仕事」に費やしているかがわかります。

​失っているのは時間だけではありません。その背後にあるはずだった「余裕」や「創造性」を、一度可視化してみませんか?

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