​「大切に使い続ける」という名の怠慢。ActiveXで作られたExcel基盤システムが会社の息の根を止める日

​「このExcelを開くときは、絶対に特定のボタン以外は触るな」

「中身は誰も分からない。でもこれがないと仕事が止まるから、とにかく設定はいじるな」

​もしあなたの職場に、そんな「呪いの装備」と化しているExcelがあるなら、今すぐそのファイルを閉じてください。そのシステムは、今この瞬間も、あなたの会社の業務を道連れに、奈落の底へ向かって自由落下しています。

​バックオフィスには、10年、15年と「だましだまし」受け継がれてきた古いExcelツールが蔓延しています。画面に並ぶ古臭いボタンや入力フォーム。それらが「ActiveX」という古い技術で作られているなら、それはもはや資産ではありません。いつ爆発してもおかしくない、「実務の地雷」です。

​2026年、ついにMicrosoftはActiveXという過去の遺物に「終わり」を告げました。昨日まで動いていたそのボタンが、ある日突然、ただの「動かない画像」に変わる。その時、あなたの現場の時間は完全に止まります。

​​「うちは大丈夫」なんて甘い考えは捨ててください。これは、もう避けられない「デジタルの終末」の話です。

目次

​マイクロソフトの「廃止宣告」:2026年、逃げ場はなくなってきている

​「あなたが大げさに言ってるだけだろ?」

そう思いたい気持ちは分かりますが、残念ながらこれはマイクロソフトが公式に進めてきた、いわば「ActiveXの根絶計画」そのものです。

​彼らが発表したロードマップを、冷徹な事実として整理しておきます。

​宣告のタイムライン

時期マイクロソフトの動き現場で起きたこと
2024年10月Office 2024(買い切り版)発売。ActiveXをデフォルトで無効化。新しいPCに買い替えた途端、これまでのExcelツールが「ただの画像」に。
2025年4月Microsoft 365(サブスク版)で無効化を順次開始。世界中のビジネスPCで、アップデートのたびにボタンが死んでいく現象が加速。
2026年現在全環境への適用完了。企業の更新サイクルが一周し、もはや「設定でごまかす」ことが不可能なレベルへ。

マイクロソフトのメッセージは明確です。「ActiveXは現代のセキュリティ基準を満たしていない。これを使うことは、泥棒に家の鍵を渡すのと同じだ」と。

​かつての魔法は、今や「攻撃の入り口」として認識されています。昨日まで動いていたものが今日動かなくなったのは、あなたのPCが壊れたからではありません。マイクロソフトが、脆弱性だらけの古い技術を、あなたの会社を守るために「強制終了」させたのです。

​1. なぜActiveXは「実務の地雷」へと変わったのか

​かつてActiveXは、Excelを最強の事務ソフトに変える魔法の杖でした。

セルを飛び越え、複雑な入力フォームを表示させ、まるで高価な専用システムのような操作感を実現してくれました。しかし、その魔法の代償は「セキュリティという名の魂」を売ることでした。

​脆弱性の入り口を放置するリスク

​ActiveXは、PCの深い部分(レジストリやファイルシステム)に直接アクセスできる強力な権限を持っています。

これが、現代のサイバー攻撃者にとっては最高の「侵入口」になります。マイクロソフトが無効化したのは、単なる気まぐれではありません。「これ以上ActiveXを動かしたままでは、あなたの会社のPCをハッカーから守りきれない」という、切実な防衛策なのです。

​「動かなくなった」は、実は「守られた」ということ

​最新のアップデートが適用され、ActiveXが動かなくなったとき、現場からは「仕事ができない!余計なことをするな!」という怒号が飛ぶかもしれません。

しかし、本質は逆です。マイクロソフトは、あなたの会社の重要なデータや、取引先の情報が、その古いExcel経由で流出するのを「防いでくれた」のです。

​それでもまだ、無理やり設定をこじ開けて、地雷(ActiveX)を使い続けますか?

それは、玄関の鍵が壊れているのに、ガムテープで固定して「これで安心だ」と言い張るのと同じくらい、無責任で危険な行為です。

マイクロソフトが下した「廃止」という公式の宣告。それが単なる脅しではなく、2026年の今、あなたの目の前のPCで起きている「動かない」という現実の正体であることをお伝えしました。

​それでは第2セクション、「壊れてからでは遅すぎる理由」を、私たちの視点でえぐり出していきます。

​2. 壊れてからでは遅すぎる。現場が「沈没」する前にすべきこと

​「壊れたら、その時に考えればいいよ」

「とりあえず動いているうちは、余計なコストをかけたくない」

​そう語る管理者の楽観論が、どれだけの現場を地獄に突き落としてきたか。おいらは嫌というほど見てきました。

ActiveXという古い技術で作られたシステムが完全に沈黙したとき、それは単なる「不便」では済みません。あなたの業務という船が、一瞬で「沈没」することを意味します。

​「緊急事態」のコストは、平時の数倍に跳ね上がる

​月曜日の朝。いつも通りExcelを開き、ボタンを押す。しかし、何も起きない。

納品書が出せない。出荷指示が飛ばない。月末の締め作業が1ミリも進まない。

​パニックになった現場から突き上げられ、慌てて業者やシステム会社に電話をしても、返ってくるのは冷酷な回答です。

「その古いVBAのコードを解析して、現代の仕様に作り直すには、数ヶ月の時間と数百万の費用がかかります。すぐには無理です」

​当たり前です。地雷が爆発してから「火を消して、元の形に戻してくれ」と言っているのと同じだからです。パニック状態での緊急発注は、足元を見られるだけでなく、間に合わせの「突貫工事」になりがちで、結局また数年後に同じ問題を繰り返すことになります。

​「安全なうちに解体する」のがプロの仕事

​建物と同じです。老朽化して崩れそうな家の中で、柱をガムテープで補強しながら住み続けるのは恐怖でしかありません。

本当に優秀なバックオフィス、あるいはPMOの役割は、「まだ動いている今のうちに、計画的に解体し、新しい基盤を築くこと」です。

​ActiveXを捨て、現代的なフォーム(UserForm)へ移行するのか。あるいは、Excelという枠を飛び出して、Pythonによる自動化や堅牢なWebアプリへと脱皮させるのか。

「動いている今」なら、業務を止めずに、じっくりと最適な移行プランを練ることができます。コストも抑えられ、何より現場に「明日、仕事ができなくなるかもしれない」という不安を与えずに済みます。

​呪縛を解くカギは、おいらが持っている

​「そうは言っても、どこから手をつければいいか分からない」

「うちのExcelが、そもそもActiveXを使っているのかすら判断できない」

​そう迷っているなら、手遅れになる前に、私たちに声をかけてください。

うしろぽっけは、そんな「呪いの装備」を引き継がされ、板挟みになっているあなたの味方です。

​あなたの職場のExcelが抱えている地雷を一緒に探し、どうすれば最小限の痛みで「現代の快適なシステム」へ作り替えられるか。泥臭い実務と、最新の技術の両方を知るおいらが、親身になって相談に乗ります。

​現場が沈没して、全員が泥舟で溺れる前に。「うしろぽっけ」を頼って見てください。

​3. あなたのExcelに潜む「ActiveX」の正体

​「うちのExcelにそんな古い技術が入っているのか分からない」という方も多いでしょう。ActiveXは、かつてExcelを「本格的な業務システム」っぽく見せるために多用されてきました。

​もし、あなたの職場のツールに以下のようなものが含まれていたら、それは2026年のアップデートで動作しなくなる「地雷」である可能性が極めて高いです。

​ActiveXが使われている代表的な機能リスト

  • シート上に直接配置された「ボタン」や「テキストボックス」
    Excelのシート上に、いかにもWindowsのアプリのような立体的なボタンや、文字を入力できる枠(テキストボックス)が配置されていませんか?「開発」タブから挿入できる「ActiveX コントロール」のパーツです。
  • カレンダーから日付を選ぶ機能(MonthView / Calendarコントロール)
    入力欄をクリックするとカレンダーが出てきて日付を選べる機能。これはActiveXの代表格です。最新のOfficeではすでにサポートが終了しており、真っ先に「動かない画像」に変わります。
  • 複雑なリスト表示やツリー構造(ListView / TreeView)
    Excelのセルではなく、専用の枠の中に整然とデータが並んでいたり、フォルダのような階層構造が表示されていたりする場合、それはActiveXの外部ライブラリに依存している可能性大です。
  • バーコード作成や読み取り機能 物流や在庫管理の現場で、Excel上でバーコードを生成するコントロールを使っている場合も要注意です。これらは独自のActiveXプログラムで動いていることがほとんどです。
  • 古いデータベースや外部機器との接続機能 社内の古い基幹システムからデータを引っ張ってきたり、測定器などの外部機器をExcelで制御したりするボタン。これらもActiveXという「橋渡し」を使っているケースが多く、アップデートで橋が落ちます。

​4. ActiveXを捨てた後の、健全な現場への移行

​ActiveXが動かなくなることは、絶望ではありません。むしろ、セキュリティリスクを抱えた古いシステムを脱ぎ捨て、「現代の標準」にアップデートする絶好のチャンスです。

​私たちは、以下のような代替案を用いて、現場の「止まらない業務」を再構築します。

​現代の標準的な解決策

  1. VBAの「フォームコントロール」への差し替え
    見た目は少しシンプルになりますが、Microsoftが公式にサポートを継続している「フォームコントロール」への置き換えを行います。これにより、セキュリティ設定に怯えることなく、安定して動作させることが可能です。
  2. UserForm(ユーザーフォーム)の最適化
    シート上に直接ボタンを置くのではなく、VBA専用の入力画面(UserForm)へ移行します。これにより、入力ミスを防ぐバリデーション(チェック機能)も強化でき、業務の精度が向上します。
  3. PythonやWebベースのツールへの脱皮
    Excelという枠組み自体が限界に来ている場合は、Pythonを用いた自動化プログラムや、ブラウザで動く軽量なWebツールへの移行を提案します。ActiveXの呪縛から解放され、PCのスペックに依存しない軽快な動作が手に入ります。

まとめ:そのExcel、明日も動く保証はありますか?

​ActiveXの無効化は、もはや待ったなしの状況です。「いつかやらなきゃ」を今日、決断に変えましょう。

​うしろぽっけは、古いExcel資産の健康診断から、現代的なツールへの移行まで、現場の痛みを理解した上でサポートします。手遅れになって業務が完全に止まる前に、まずは今の不安を私たちに聞かせてください。

​あなたの「気遣い」でカバーしてきたシステムの穴を、私たちは「技術」で埋め、誰もが安心して働ける現場を取り戻します。

その「実務の地雷」が爆発する前に、ご相談ください

「うちのExcel、この記事に書いてあることに該当するかも……」と少しでも不安を感じたら、手遅れになる前に私たちにお聞かせください。

2026年のアップデートで業務が完全に止まってからでは、修復には多大なコストと時間がかかります。うしろぽっけは、現場の混乱を最小限に抑え、無理のない「現代的なシステム」への移行を支援します。

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