​Excel最強説。現場を知らない人の「IT化しましょう」ほど聞き流していい言葉はない。

目次

​かっこつけるのは、もうやめませんか?

​いきなりですが、結論から言わせてください。

中小企業のバックオフィスにおいて、Excelは最強です。

​世の中、猫も杓子も「DX(デジタルトランスフォーメーション)」だの、「SaaS(サース)」だの、「クラウド化」だのと騒いでいます。

テレビをつければ横文字のCMが流れ、SNSを開けば「まだExcelで消耗してるの?」なんていう、どこかの意識高い系コンサルタントの煽り文句が飛び込んでくる。

​そういうのを見るたびに、私は思うんです。

「うるさいなぁ」と。

​言葉が悪くてすみません。でも、これが現場の本音じゃないですか?

中小企業や個人事業主にとって、「最新のITツール」なんてものは、二の次、三の次なんです。

大手企業に至っても結局はエクセルが便利だったみたいなことだって大いにあると思うんです。

​今日、目の前にある請求書をどう処理するか。

今日、現場から上がってきた手書きの日報をどう集計するか。

今日、銀行口座の残高と帳簿が合わないのをどうやって突き止めるか。

​私たちは、そういう「泥臭い戦場」で生きています。

その戦場で、一番頼りになる武器は何ですか?

使い方もよくわからない、毎月何万円もサブスクリプション費用がかかる最新ツールですか?

​違いますよね。Excelです。

もっと言えば、昔から使い慣れた「あの表計算ソフト」です。

​「かっこつけずにExcelが最強説」。

今日は、この誰もが薄々感じていながら、空気を読んで口に出さなかった「真実」について、とことん語らせてください。

そして、その先にある「本当の意味での業務改善」について、少しだけ私の話を聞いてください。

​「IT化」を叫ぶ人が知らない、現場のリアル

​「とりあえずシステム入れましょう」の無責任さ

​私はまだ法人設立前で、正直に言えばお金もありません。だからこそ、シビアに見てしまうんです。

世の中には「業務改善コンサルタント」や「IT導入支援アドバイザー」と名乗る人がたくさんいます。彼らの多くは、非常に優秀で、頭が良くて、そして「現場の痛み」を知りません。

​彼らは言います。

「Excelは属人化の温床です。データベース化して、クラウドで共有しましょう。そうすれば、いつでもどこでもリアルタイムで経営数値が見られますよ」

​正論です。ぐうの音も出ないほど正しい。

大企業ならね。

​社員が5人、10人の会社で、社長が営業も経理も人事も兼ねているような状況で、「データベースの設計」なんてできますか?

「権限設定」とか「マスタ管理」とか、そんな言葉を聞いている暇があったら、セルに直接『¥10,000』って打ち込んで、SUM関数で合計出した方が100倍速いんですよ。

​現場は「正しさ」より「速さ」を求めている

​私が以前見てきた現場でも、こんなことがありました。

会社が高いお金を払って、立派な経費精算システムを導入しました。

「これで領収書の入力が楽になる!」と経営陣は喜びました。

​でも、現場で何が起きたか。

入力画面が複雑すぎて、使い方がわからない。

「科目のコードは何番だっけ?」「承認ルートの設定がおかしい」

結局、社員たちはどうしたと思いますか?

一度Excelで計算してから、その結果をシステムに手入力し始めたんです。

​笑い話みたいですが、これが現実です。

システムを入れたことで、仕事が減るどころか、「システムに入力するための下書きを作る」という謎の業務が増えただけ。

現場のおばちゃんが、休憩時間にボソッと言いました。

「前のExcelのままが一番早かったわねぇ」

​この言葉こそが、すべての答えです。

現場が求めているのは、かっこいいダッシュボードでも、AIによる未来予測でもない。

「早く仕事を終わらせて、家に帰りたい」

ただそれだけなんです。その願いを叶えてくれるのが、これまではExcelだった。それだけの話なんです。

​なぜExcelはこれほどまでに「最強」なのか

​1. 「何でもあり」という自由

​Excelの凄さは、その「いい加減さ」にあります。

本来、数字を入れるべきセルに「未定」と文字を書いても怒られない。

表の横に、ちょっとしたメモ書きを残してもいい。

行を挿入するのも、色を塗るのも自由自在。

​この**「真っ白いキャンバスのような自由さ」**こそが、変化の激しい中小企業の現場にフィットするんです。

昨日はAというやり方だったけど、今日はBというやり方に変えたい。

システムなら改修に数十万円かかりますが、Excelなら5秒で直せます。このスピード感に勝てるソフトは、未だに存在しません。

​2. 教育コストがゼロ

​新しく入ってきたバイトの子に、「このSaaSの操作方法を覚えて」と言うと、研修に3日かかります。

でも、「このExcelの表に数字入れといて」と言えば、3分で済みます。

日本において、義務教育レベルで誰もが操作を知っているツール。これはもうインフラです。水道や電気と同じです。

​3. 表計算ソフトだと言っているのに

​よく「Excelはデータベースじゃないからダメだ」と批判する人がいます。

いや、当たり前でしょう。表計算ソフトですよ?

お箸を持ってきて「これでスープが飲めないから、お箸は欠陥品だ」と言っているようなものです。

​Excelは、計算して、表にするための道具です。

その目的において、これ以上の神ツールはありません。

それ以外のことを求めているのは、使い手である私たち人間のエゴなんです。

​それでも「Excel地獄」はやってくる

​ここまでExcelを褒めちぎりましたが、ここからは少し耳の痛い話をします。

私も「うしろぽっけ」というバックオフィス支援を掲げる人間として、無視できない事実があります。

​Excelは最強ですが、「チーム」で使い始めた瞬間に、牙を剥くことがあります。

​「最新版_final_修正2.xlsx」の悲劇

​共有フォルダにあるファイル。

誰かが開いていると「読み取り専用」になって編集できない。

仕方なくコピーして編集していたら、別の誰かも編集していて、どっちが最新かわからなくなる。

気づけばフォルダの中は、似たような名前のファイルだらけ。

​「どれが本当の数字なの!?」

月末の締め日に、経理担当者が叫び声を上げる。これはもう、あるあるすぎて笑えません。

​「職人」がいなくなった後の廃墟

​一番怖いのが、「Excel職人」の退職です。

ものすごい複雑なマクロ(VBA)や、迷路のような関数を組んでいた担当者が辞めた瞬間、そのファイルは「誰も触れないブラックボックス」に変わります。

​ちょっと修正したいだけなのに、どこを触ればいいかわからない。

触ったら最後、全ての計算が狂ってエラーが出る。

それはもはや、会社の資産ではなく**「地雷」**です。

​Excelは「個人の作業」には最強ですが、「組織の資産」として残すには、あまりにも脆い。

このジレンマを、私たちはどう解決すればいいのでしょうか。

​AI時代、「うしろぽっけ」が出した答え

​ここでやっと、AIの話、そして私の話をさせてください。

​「Excelはやめられない。でも、Excelだけの管理には限界がある」

この矛盾を解決するために、私が立ち上げようとしているのが「うしろぽっけ」です。

​AIは「魔法使い」ではなく「優秀な助手」

​最近のAIはすごいです。

「このデータを分析して」と言えばやってくれるし、VBAのコードだって書いてくれます。

だから、「AIを活用しましょう」というのは賛成です。

​でも、AIを使うために、私たちが難しいプロンプト(命令文)を覚えるのは本末転倒だと思いませんか?

楽をするために、勉強をする。なんか違いますよね。

​だから私は考えました。

「難しいことは全部裏側に隠して、見た目は徹底的にかわいく、簡単にしよう」と。

​「うしろぽっけ」が目指しているのは、「Excelの代わり」ではありません。「Excelの弱点を補うパートナー」です。

​システム画面でポチポチと入力する。

そして必要な時には、「Excel形式」でバチッと出力できる。

​これなら、いつものExcel業務を変えることなく、

「入力の面倒くささ」や「ファイル先祖返り問題」だけを解消できます。

​かっこいいDXなんていらない。

ただ、あなたの「うしろぽっけ」に、優秀な小人が一人入っているような感覚。

困った時だけ、そっと計算してくれたり、整理してくれたりする。

そんな存在になりたいんです。

​あなたの「面倒くさい」を、私に投げてください

​長々と書いてしまいましたが、最後に一つだけ。

​もし今、あなたの会社で、

「Excelでなんとかなってるけど実はちょっと辛い」

「システムを入れるほどじゃないけど、毎月この作業だけは憂鬱だ」

そんな業務が一つでもあるなら、私にその悩みを聞かせていただけません?

​いきなり「システム導入しましょう」なんて言いません。

まずは、そのExcelファイルを見せてください。

「ここ、関数変えるだけで楽になりますよ」とか、

「ここだけ、簡単なツール作りましょうか?」とか、

そういう「身の丈に合った提案」ができると思います。

​かっこつけずに、泥臭く。

Excel最強説を信じる同志として、一緒に「楽をする方法」を考えましょう。

​お問い合わせ待っています。どんな些細な愚痴でも大歓迎です。

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