1. きっかけは「1日5回の『あれどこ?』」
このツールを作ろうと思ったきっかけは、私自身の会社員時代の原体験です。
チャットツールが入っても、クラウドストレージが入っても、なぜか無くならないあの会話。
「すみません、例のマニュアルってどこでしたっけ?」
聞く方も申し訳なさそうだし、聞かれる方も(またか…)と思いながらURLを貼る。
この「不毛な5分間」が、日本中で毎日何万回繰り返されているんだろう?そう思ったのが始まりでした。
2. 「帯に短し襷(たすき)に長し」な既存ツール
世の中には便利な「社内ポータル作成ツール」がたくさんあります。
でも、どれも「中小企業の現場」にはオーバースペックなんです。
- 月額◯万円のSaaS
便利だけど、稟議が通らない。 - 無料のCMS
サーバー契約やDB設定が必要で、情シスがいないと無理。 - 結局エクセル
誰でも作れるけど、スマホで見れないし、見た目が寂しい。
「もっとこう、駄菓子屋に行くくらいの気軽さで導入できるツールはないのか?」
ないなら、作るしかありませんでした。
3. 技術的な狂気:「サーバーなし」へのこだわり
開発で一番苦労したのは「サーバー不要(ローカル環境)」で「CMSのような編集機能」を持たせることでした。
通常、記事の追加や削除には「データベース」が必要です。でも、データベースを使うにはサーバーがいります。これでは「置くだけ」の手軽さが消えてしまう。
そこで「ブラウザの中にデータベースを持たせる(JSONデータの操作)」という、ちょっと変態的(?)な実装に振り切りました。
- HTMLファイルを開くだけでアプリのように動く。
- でも、裏側では複雑なJavaScriptが走っている。
- それをユーザーには一切感じさせない「かわいいデザイン」で包む。
何度もコードを書き直し「やっぱりサーバーがないと無理か…」と挫折しかけながら、なんとか「ZIP解凍して置くだけ」という今の形にたどり着きました。
4. ひとりでPCに向かった3ヶ月間
私は今、大きな制作会社にいるわけでも、潤沢な資金があるわけでもありません。
自宅のデスクで、たった一人で開発しています。
正直「こんな無料ツールを作って、何になるんだろう?」と不安になる夜もありました。
デザインの「ぷっくり感」を出すためにCSSを1ピクセル単位で調整しながら、誰に見られるかも分からない画面を磨き続けました。
それでも完成まで漕ぎ着けられたのは「これがあったら絶対に助かる人がいる」という確信があったからです。
5. 「うしろぽっけ」に込めた意味
ブランド名の「うしろぽっけ」には、こんな意味を込めています。
「主役(ビジネスの最前線)ではないけれど、困った時にサッと取り出せるハンカチのような存在でありたい」
このポータルキットが、あなたのチームの「うしろぽっけ」に入って、日々の小さなストレスを拭う役に立てば、開発者としてこれ以上の喜びはありません。
最後に
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
「現場の役に立ちたい」という一心で作ったツールです。
もし、この話を読んで「ちょっと使ってみようかな」と思っていただけたなら、ぜひ下のページからダウンロードしてみてください。
あの日の私と同じように「ファイル探し」に困っている誰かの役に立てれば、開発者としてこんなに嬉しいことはありません。
生まれたツールを見る うしろぽっけポータルキット(配布ページ)