毎日のお仕事、本当にお疲れ様です。
総務、経理、事務……バックオフィスの業務には、「なんでこんな面倒なルールがあるの?」「誰が始めたの?」と思うような不思議な習慣がたくさんあります。
でも、そのルーツを紐解いてみると、意外な歴史や、先人たちの失敗談が隠されていることも。
このページでは、そんなオフィスの素朴な疑問や、明日誰かに話したくなるビジネス雑学を100個集めました。
「給料」の語源から、「USBの裏表」の理由まで。仕事の息抜きや、ちょっとした雑談のネタとして使ってみてください。
▼ 下の検索ボックスに、気になる単語(例:ハンコ、有給…)を入れてみてね!
サラリーマン(Salary)
語源はラテン語の「Salarium(塩の支給)」。古代ローマ兵士への給与が、当時貴重だった「塩」で支払われていたことに由来します。
お給料が安いことを「しょっぱい(塩)」って言うのは、2000年前から変わらない感覚なのかも。
電卓と電話の数字配列
電卓は下が「0」で上が「789」。電話は上が「123」。電卓は「計算機の歴史(手元を見ずに打つ)」、電話は「ダイヤル式の歴史(遠くまで回す)」が由来のため、ルーツが全く異なります。
経理やりながら電話かける時、指が混乱するのはこのせいです。人類最大の罠だと思う。
簿記(ボキ)
福沢諭吉が英語の「Bookkeeping」を「ブッキーピング」→「ボキ」と聞き間違えた説が有名ですが、現在は「帳簿記入」の略語という説が有力です。
「聞き間違い説」の方が人間味があって好きなんですけどね。真実はいつも地味です。
有給休暇の理由
有給取得時、会社に「理由」を伝える法的義務はありません。「私用のため」で100%正解。むしろ会社側が理由によって承認・却下を決めることは法律違反になります。
でも聞かれると「法事」って嘘ついちゃう小心者の私。堂々と休める社会になりますように。
A4用紙の秘密
A4などの紙のサイズは「白銀比(1:√2)」で構成されています。半分に折っても、またその半分に折っても、縦横の比率が変わらない魔法の比率です。
「もったいない精神」が生んだ規格。なお、B判(B5とか)は日本独自の規格だって知ってました?
ハンコのお辞儀
上司の印影に向けて部下が左に傾けてハンコを押す「お辞儀ハンコ」。実は金融業界の一部で生まれた謎マナーで、明確なルールや歴史的背景はありません。
電子印鑑になってもこれを気にしなきゃいけないとしたら、それはもうホラーの領域。
マウスの移動距離単位
PCマウスを動かした距離を表す単位は「ミッキー」です。1ミッキー=約0.25mm。冗談のようですが、プログラマーが生み出した正式な用語です。
腱鞘炎になるほど仕事した日は「今日、何万ミッキー稼いだかな」と思うと少し癒やされるかも。
¥マークの横棒
日本の通貨「YEN」の頭文字Yに、二重線を引いたもの。ドル($)やポンド(£)と同じく「二重線を引くと通貨記号っぽく見える」という慣習から生まれました。
深い意味はなく「ノリと雰囲気」で決まった記号だと思うと、お金への緊張感が少し解けませんか。
稟議(りんぎ)
「稟」は米倉からお米を配る(申し出る)という意味。英語では「Bottom-up decision making」と説明しないと通じない、日本独自の「根回し」文化です。
要するに「スタンプラリー」。集め終わった頃には、最初に何をしたかったか忘れがち。
サボる
語源はフランス語の「サボタージュ(Sabotage)」。産業革命時代、労働者が木靴(サボ)を使って機械を破損させたり、仕事の手を抜いたりした抵抗運動に由来します。
つまり「サボり」は怠慢ではなく、歴史ある「労働者の抵抗運動」なんです…と言って許されるなら苦労しませんね。
カンパニー(Company)
語源はラテン語の「Com(共に)」+「Panis(パン)」。つまり「一緒にパンを食べる仲間」という意味です。日本の「同じ釜の飯を食う」とほぼ同じ発想です。
一緒に苦労してパン(給料)を稼ぐ仲間だと思えば、嫌な上司も少しは可愛く……見えませんね、はい。
CCとBCC
「Carbon Copy(カーボンコピー)」の略。かつて手書き伝票の下に「カーボン紙」を敷いて複写していた名残です。BCCは「Blind(見えない)」カーボンコピーです。
Z世代に「カーボン紙」と言っても通じない時代。CCに入れるのを忘れて怒られる理不尽さは今も昔も変わりません。
Excelの1900年2月29日
Excelでは1900年を「うるう年」として計算しますが、実際は平年です。これは昔の表計算ソフト「Lotus 1-2-3」のバグにExcelがわざと合わせた(互換性を保つため)歴史的な仕様です。
エクセルが嘘をついている数少ない事例。完璧に見えるあいつも、昔のしがらみ(互換性)には逆らえないのです。
根回し(ねまわし)
元々は園芸用語。木を移植する際、あらかじめ太い根を切って新しい根を生やさせ、枯れないように準備する作業のこと。いきなり掘り返すと木(案件)は死んでしまいます。
会議という名の「移植作業」を成功させるための必須スキル。総務の仕事は、半分くらい園芸なのかもしれません。
プレミアムフライデー
2017年に始まった「月末金曜は15時に帰ろう」というキャンペーン。実は廃止されたわけではなく、現在も継続中です。ただ、もっと柔軟な「働き方改革」全体の中に吸収され、名前を聞くことは稀になりました。
忙しい月末の午後に帰れるわけがない、という現場の悲鳴が聞こえてきそうな施策でしたね。幻の制度です。
ホッチキス
正式名称は「ステープラー」。日本に初めて輸入された製品がE.H.ホッチキス社製だったため、社名がそのまま定着しました。海外では基本的に通じません。
「ステープラー取って」と言うと、ちょっと意識高い系か帰国子女だと思われます。郷に入ってはホッチキスに従え。
半角カタカナの正体
インターネット初期、データ容量を節約するために無理やり作られた日本独自の規格です。今でも銀行の振込名義などで使われるのは、何十年も前に作られた古い銀行システムがベースに残っているためです。
「アイウエオ」って、なんだか可愛くないですか? 昭和のパソコン通信の香りがする、デジタルの化石です。
お疲れ様です
目上・目下に関わらず使え、挨拶・労い・別れの全てをカバーする日本語特有の言葉。英語に直訳できる言葉はなく、”Hello”, “Good job”, “See you” などを使い分ける必要があります。
社内ですれ違う時、とりあえずこれを言っておけば何とかなる「魔法の言葉」。コミュ障の強い味方です。
週休2日制の罠
「完全週休2日制」は毎週必ず2日休みがありますが、「週休2日制」は”月に1回以上”2日休みの週があれば名乗れます。似ていますが、年間の休日数は大きく異なります。
求人票を見る時の最重要チェックポイント。「完全」の二文字がない場合、土曜出勤がある覚悟を。
Wi-Fiの意味
「Wireless Fidelity」の略だと思われがちですが、実は「Wi-Fi」という言葉自体に意味はありません。韻を踏んで覚えやすくするために作られた、単なるマーケティング用語(造語)です。
意味なんてなくても、響きが良ければ世界標準になれる。なんだか勇気をもらえる話ですね。
Bluetooth(青い歯)
10世紀のデンマーク王「ハーラル・ブロタン(青歯王)」に由来します。彼が国々を統合したように「乱立する規格を統合したい」という願いが込められています。ロゴマークはルーン文字のHとBを組み合わせたものです。
PCとスマホが上手く繋がらない時は「王様の機嫌が悪いな」と思うと、イライラが少し収まるかも。
スパムメール
語源は缶詰の「SPAM」。イギリスのコメディ『モンティ・パイソン』で、レストランのメニューがスパムだらけで、店員がスパムと連呼するコントがあり、「執拗に繰り返されるもの」の代名詞になりました。
美味しい缶詰にとっては完全な風評被害。スーパーでSPAMを見るたびに、少し申し訳ない気持ちになります。
QWERTY配列の謎
現在のキー配列(QWERTY)は、昔のタイプライターのアームが絡まるのを防ぐために考案されました。「早く打てる配列」ではなく、実は「機械トラブルが起きにくい配置」がそのまま現代に残っています。
私たちは最新のPCを使って、19世紀の機械の都合に合わせ続けているわけです。伝統って恐ろしい。
スーツの一番下のボタン
ジャケットの一番下のボタンを留めない(アンボタンマナー)のは、イギリス国王エドワード7世が太りすぎて下のボタンが留まらなくなった際、周囲が気を使って真似をしたのが始まりと言われています。
「太ったから開けてただけ」が世界的なマナーになるなんて。偉い人の失敗は、時に新しい常識を作ります。
日本の年度が4月始まりな理由
明治時代、政府の税金収入源だった「お米」の収穫・換金時期に関係しています。秋に収穫し、現金化して納税が終わるのが春先だったため、国の会計年度もそれに合わせて4月開始になりました。
今の私たちが3月末の決算でバタバタ走り回っているのは、実は明治時代の稲作スケジュールの名残なんです。
シュレッダーの元ネタ
機密書類を裁断するシュレッダーは、実は「製麺機(パスタマシーン)」から着想を得て発明されました。発明者のドイツ人が、うどんのように紙を切れば読めなくなると閃いたそうです。
ガガガ…と書類が飲み込まれていく音を聞くとき、「これは紙のパスタを作っているんだ」と思えば少し楽しくなる?
バグ(Bug)
プログラムの不具合をバグ(虫)と呼ぶのは、1947年に初期のコンピューターのリレー(継電器)に、本物の「蛾」が挟まって故障したことが由来です。その蛾は日誌にテープで貼られ、今も保存されています。
今夜のシステムエラーも、どこかで蛾が挟まっているせいだと思いたい。自分のコードミスだと認めるより気が楽です。
ネクタイの起源
17世紀、クロアチアの兵士が無事の帰還を祈って首に巻いていたスカーフ(クラバット)が起源です。ルイ14世がそれを見て気に入り、宮廷ファッションとして取り入れました。
元々は「お守り」だった布切れが、いつの間にか「社畜の首輪」と呼ばれるように。歴史の皮肉を感じます。
収入印紙の意味
契約書に貼る印紙は「文書を作成すること自体にかかる税金」です。その取引で利益が出るかに関わらず、「法的な信頼性のある文書を作ったこと」に対して課税される、ちょっと不思議な税金です。
貼り忘れると脱税になる小さな切手。200円の印紙を貼るのに、自分の時給以上の時間をかけて稟議を回す矛盾。
@(アットマーク)
メールアドレスの記号として有名ですが、元々は経理用語です。「単価記号(at the rate of)」として、例えば「@100円×5個」のように帳簿で使われていたものが、ネット時代に転用されました。
インターネットの象徴みたいな顔をしていますが、実は大昔から帳簿の中にいた「経理畑出身」の記号なんです。
銀行(Bank)
語源はイタリア語の「Banco(ベンチ・長椅子)」。中世ヨーロッパで、両替商が市場の長椅子(ベンチ)の上でお金を扱っていたことから来ています。
「銀行」という堅苦しい名前ですが、元々は公園のベンチみたいな場所から始まった商売。今の窓口の待ち時間の長さは、ベンチで休んでいけという意味?
デッドライン(締め切り)
元々は南北戦争時代の刑務所の用語。これ以上越えたら囚人を射殺してもよいという「死の境界線(Dead Line)」のこと。それが転じて仕事の締め切りという意味になりました。
締め切りを過ぎても射殺されないだけ、現代の職場は平和です。……精神的には死ぬほど追い詰められますけどね。
FAXは電話より古い
実はFAXの原型が発明されたのは1843年。電話機の発明(1876年)より30年以上も先輩です。あまりに歴史が古すぎて、未だに現役を引退できていない「オフィスの最長老」です。
「なんで未だにFAXなの?」と怒らないであげてください。電話よりも大先輩に向かって失礼にあたりますから。
QRコードの開発秘話
日本のデンソーウェーブが開発。開発担当者が昼休みにやっていた「囲碁」の白黒の配置を見てヒントを得ました。特許をあえてオープンにしたことで世界中に普及しました。
もし担当者が将棋派だったら、QRコードは生まれなかったかも? 世界を変えるヒントは昼休みの遊びにあります。
PDFの目的
Adobe社が開発したフォーマット。どんな環境でも「紙に印刷した時と同じレイアウト」を再現するために作られました。皮肉なことに、PDFの普及が「とりあえず紙に印刷する」文化を加速させた側面もあります。
「ペーパーレス化のためにPDFにする」と言いつつ、確認のためにPDFを印刷している矛盾。人類はまだ紙から卒業できません。
マネージャーの語源
「Manage」の語源はイタリア語の「Maneggiare(馬を扱う・調教する)」。さらに遡るとラテン語の「Manus(手)」に行き着きます。本来は「暴れる馬を乗りこなす」という意味合いがあります。
部下を「馬」だとは言いませんが、言うことを聞かない現場を乗りこなすのが管理職の仕事。語源通りすぎて泣けます。
「させていただく」症候群
「確認させていただく」「送らせていただく」など、過剰に使われがちな敬語。本来は「相手の許可を得て、恩恵を受ける時」に使う言葉ですが、現代ビジネスでは「とりあえず言っておけば丁寧」と乱用されています。
「拝見させていただきたく存じ上げます」……もう何を言っているのか分かりません。シンプルに「見ます」でいいのに。
あみだくじの確率
掃除当番などを決めるあみだくじ。実は「完全に公平」ではありません。横線の書き方によっては、選んだ場所の「真下」に落ちる確率が統計的にわずかに高いことが数学的に証明されています。
大事な役割決めであみだくじをする時は、選んだ場所の真下に「当たり」を書かないのが、リスク回避のコツです。
リストラの本当の意味
「Restructuring(再構築)」の略。本来は成長分野へ投資したり事業を作り直すポジティブな戦略用語ですが、日本ではなぜか「クビ切り」「人員削減」というネガティブな意味だけで定着しました。
「再構築」というとかっこいいですが、現場からすれば「破壊」としか思えないことも。言葉の響きに騙されてはいけません。
Co., Ltd. と Inc. の違い
名刺でよく見る英語表記。「Co., Ltd.」はCompany Limited(有限責任)の略で日本企業に多いです。「Inc.」はIncorporated(法人化された)の略でアメリカ企業に多いです。法的な意味はほぼ同じです。
どちらを使うかは「好み」の問題。Inc.の方がなんとなくITベンチャーっぽくてカッコイイ、という理由で選ぶ社長もいます。
ボールペンの仕組み
先端の小さな球(ボール)が回転してインクを引き出す仕組み。実はガリレオ・ガリレイがこの機構のスケッチを残していますが、当時の技術では球を精密に作れず、実用化には300年以上かかりました。
100円のボールペンの中に、ガリレオの夢と超精密加工技術が詰まっている。そう思うと粗品でもらったペンも輝いて見えます。
コンビニの起源は氷屋
アメリカの「セブン-イレブン」の前身は氷屋さん。冷蔵庫が普及していなかった時代、氷を売るついでに卵や牛乳も置き始めたのがコンビニエンスストアの始まりです。
残業中の深夜、コンビニの明かりに救われた回数は数知れず。氷屋さんが牛乳を置き始めてくれたことに深く感謝します。
Googleの名前は「書き間違い」
10の100乗(膨大な数)を意味する数学用語「Googol(グーゴル)」をドメイン登録しようとした際、スペルを「Google」と間違えて登録してしまったのが由来です。
世界一の賢い企業も、始まりは「スペルミス」だった。入力ミスで落ち込んでいる時に思い出すと勇気が出ます。
報・連・相の本当の意味
山種証券の社長が広めた言葉。実は「部下が上司にする義務」ではなく、「上司が部下に話しやすい環境を作る(嫌な報告ほど早くさせる)」ためのスローガンでした。
いつの間にか「部下を詰めるための言葉」になってしまいましたが、本来は「風通しの良さ」を目指す優しい言葉なんです。
FキーとJキーの突起
キーボードの「F」と「J」にだけ小さな突起があるのは、ホームポジション(人差し指を置く位置)を手元を見ずに確認するためです。これがブラインドタッチの基準点になります。
暗闇でも仕事ができるように……ではなく、入力を速くするためのガイド。疲れた時、この突起を撫でると少し落ち着く?
USBはなぜ裏表がある?
USB(Type-A)に裏表があるのは、開発当時の「コスト削減」のためです。どちらでも挿せる構造にすると部品代が2倍になるため、普及を優先してあえて片面仕様にされました。
「USBは必ず3回挿し直す(表→裏→やっぱ表)」というマーフィーの法則。あのイライラは、安く普及させるための代償でした。
熨斗(のし)の正体
祝儀袋の右上にある飾り(熨斗)の中に入っている黄色い棒。あれは本来「干したアワビ(鮑)」です。昔は貴重な保存食であるアワビを添えることが最高のおもてなしでした。
今ではただの紙飾りですが、元々は「生モノ(アワビ)を添えてます!」というアピール。印刷だけののし袋は「エア・アワビ」ですね。
OJTの起源は戦争
「On-the-Job Training(実務を通じた訓練)」は、第一次世界大戦中のアメリカで、造船所の労働者を急増させるために開発された速習プログラムが起源です。
「見て覚えろ」ではなく、実は「マニュアル化して4倍速で教える」という合理的でシビアな軍事メソッドが元ネタです。
「ご苦労様」は殿様言葉
「ご苦労」は、江戸時代に殿様が家来にかけた言葉が由来。そのため現代でも、目上の人が目下の人に使う言葉とされています。部下が上司に言うと失礼になるのはこの歴史のためです。
うっかり社長に「ご苦労様です」と言ってしまった時の、あの凍りつくような空気。日本語のトラップですね。
窓際族の語源
1970年代、PC導入前のオフィスでは、窓際は光が入り書類が見やすいため「管理職の特等席」でした。しかし、仕事のないベテラン社員がそこに追いやられたことから、意味が逆転しました。
本来は一番いい席なのに、座っているだけで「終わった人」扱いされる。オフィスの席順には残酷な物語があります。
ブレストの鉄の掟
アレックス・オズボーンが考案した会議法。最も重要なルールは「批判厳禁(Criticism is ruled out)」です。誰かの意見を否定した瞬間、ブレストはただの「説教大会」に変わります。
「それは無理でしょ」と言いたくなるのをグッとこらえる修行。否定しない上司がいる会議は、それだけで奇跡です。
ユニコーン企業
評価額が10億ドル以上の未上場ベンチャーのこと。「創業間もないのに巨額の利益を生むなんて、伝説の生き物(ユニコーン)のように稀だ」という意味で名付けられました。
日本にはユニコーンが少ないと言われますが、そもそも伝説の生き物ですからね。そう簡単に見つかってたまるか。
急がば回れのルート
現在の滋賀県・草津から京都へ向かう際、琵琶湖を船で渡る近道は強風で危険なため、遠回りでも陸路(瀬田の唐橋)を行くほうが確実だ、という歌が由来です。地理的な事実に基づいた教訓です。
ショートカットキーを覚えようとして設定に3時間かかり、結局手でやった方が早かった……現代版「急がば回れ」です。
半ドン(土曜半休)
土曜日の午後が休みであることを「半ドン」と言います。「半分」+オランダ語で日曜日を意味する「ゾンターク(Zontag)」が混ざって「半ドン」になったという説が有力です。
死語になりつつありますが、週休2日制になる前の、あの土曜午後のワクワク感。昭和のサラリーマンの青春用語です。
五十日(ごとおび)
毎月5日・10日・15日など、5と10のつく日のこと。日本では古くからこの日に決済を行う商習慣があり、銀行や道路が異常に混みます。経理担当者にとっては「戦場の日」です。
なぜみんな同じ日に振り込みたがるのか。ATMの行列に並びながら、日本の商習慣を呪う日。
「保存」アイコンの正体
多くのソフトで「保存」ボタンは「フロッピーディスク」の形をしています。今の若手社員は実物を見たことがないため、「自動販売機の形ですか?」と聞かれることもあるとか。
人類がフロッピーを使わなくなって久しいのに、アイコンだけは「保存の神様」として生き続けています。
Ctrl+Alt+Delete
強制終了のこのコマンドは、「片手では絶対に押せない」ように設計されています。猫がキーボードに乗ったり、肘が当たったりして誤作動するのを防ぐための、IBMの苦肉の策でした。
PCが固まった時の絶望的なポーズ(両手使い)。あれは、開発者が僕らの誤操作を必死に守ろうとした愛の形です。
ポストイットは失敗作
3M社の研究員が「強力な接着剤」を作ろうとして、間違って「すぐ剥がれてしまう弱い糊」を作ってしまったのが始まりです。失敗を「剥がせるメモ」として再定義して大ヒットしました。
「粘着力が弱い」という致命的な欠点が、世界を変える長所になった。人生、何が役に立つか分かりません。
消しゴムの前はパン
ゴムが発見される前、人々は鉛筆の文字を消すために「食パン」の白い部分を丸めて使っていました。美術のデッサンでは、油分を含まないパンが今でも使われることがあります。
お腹が減って消しゴム(パン)を食べちゃった……という小学生みたいな事件が、昔の大人の間では日常だったわけです。
ファイアウォール(防火壁)
元々は建築用語。火事で隣の部屋から炎が燃え移るのを防ぐための「防火壁」のこと。ネットの世界でも、ウイルスや攻撃が燃え移らないようにする壁という意味で名付けられました。
PCの中にも「壁」がある。そうイメージすると、セキュリティソフトが少し頼もしく見えてきませんか?
クッキー(Cookie)
Webサイトがスマホに残すデータのこと。語源は「フォーチュンクッキー(中に紙が入った菓子)」。データの中にユーザー情報(紙)が入っていることに由来するという説が有名です。
「すべてのCookieを受け入れますか?」と聞かれると、お菓子を勧められている気分になりますが、現実は個人情報の受け渡しです。
パンくずリスト
Webサイトの上にある「TOP > ブログ > 記事」のような現在地表示のこと。童話『ヘンゼルとグレーテル』で、森で迷わないようにパンくずを落として歩いたエピソードが語源です。
ネットの森で迷子にならないための道しるべ。なお、童話ではパンくずは鳥に食べられてしまい、二人は迷子になります……。
ハンバーガーメニュー
スマホサイトの隅にある「三本線(≡)」のメニューアイコン。見た目がハンバーガー(パン・肉・パン)に見えることから、世界中でこう呼ばれています。
「三本線」と呼ぶより「ハンバーガー」と呼んだ方が、殺伐とした開発現場が少しだけ平和になります。
404 Not Found
「ページが見つからない」エラーコード。「CERN(欧州原子核研究機構)の404号室にデータベースがあった」という噂は都市伝説です。単に400番台が「クライアントエラー」を表す分類番号なだけです。
「404号室なんて存在しなかった」というのが真相。エラー画面が出るたびに、存在しない部屋のことを思い出してください。
Lorem Ipsum(ロレム・イプサム)
デザインの仮配置で使われる意味のない英語風の文章。実は古代ローマの政治家キケロの『善と悪の究極について』というラテン語の書物を、適当に単語を抜いて崩したものです。
ただの埋め草テキストかと思いきや、2000年前の哲学書が元ネタ。デザイナーは知らずに哲学を扱っているのです。
トロイの木馬
一見便利なソフトに見せかけて侵入するウイルス。ギリシャ神話で、敵国が「巨大な木馬」を贈り物として城内に入れたところ、中から兵士が出てきて城を陥落させた物語が由来です。
「無料!便利!」という甘い言葉は、現代の木馬かもしれません。ダウンロードボタンを押す前に、歴史を思い出して。
画面と印刷の色が違う理由
画面は「光(RGB)」、印刷は「インク(CMYK)」で色を作ります。光は混ぜると白くなりますが、インクは混ぜると黒くなるため、原理的にPC画面の鮮やかな蛍光色は、紙では再現できません。
「画面通りに印刷して!」という依頼は、物理法則への挑戦。くすんで見えるのは、インクが頑張っている証拠です。
Ctrl+Z(元に戻す)
「Undo(元に戻す)」になぜZが使われたか。理由は単純で、キーボード上でX(切り取り)、C(コピー)、V(貼り付け)の横にあり、片手で押しやすい場所だったからです。
人生にも「Ctrl+Z」があればいいのに。誰もが一度は願う、キーボード上で最も神に近い機能です。
Escキー(エスケープ)
「Escape(脱出)」の略。コンピューターが暴走したり、予期せぬループに入った時、その状態から「逃げ出す」ために作られた緊急避難用のボタンです。
全画面表示を解除する時くらいしか使いませんが、本来は「この世界(プログラム)から脱出せよ!」という熱いキーです。
カーソルの語源
画面上の矢印や点滅する棒。語源はラテン語の「Cursor(走る人・競走者)」。昔の計算尺の動く部分を指す言葉が、そのままコンピューター画面に引き継がれました。
あなたの目の前で点滅しているあの棒は、画面の中を走り回るランナー(走者)なんです。
電源ボタンのマーク
多くの家電についている「○に縦線(|)」のマーク。これは二進法の「0(オフ)」と「1(オン)」を組み合わせたデザインです。IEC(国際電気標準会議)で定められた世界共通の記号です。
ただのデザインだと思ったら、デジタル信号(0と1)そのものだった。シンプルすぎて震えるデザインです。
電卓の「C」と「CE」
電卓の「C(AC)」は全消去ですが、「CE(またはC)」はClear Entryの略で「直前に入力した数値だけ」を消す機能です。計算途中で打ち間違えた時、CEなら最初からやり直さずに済みます。
これを使いこなせるかどうかで、経理担当者の「残業時間」が数分変わるかもしれません。
「スコッチ」の意味
3M社のセロハンテープのブランド「スコッチ」。開発当初、粘着剤をケチって端にしか塗らなかったため、試用者が「このケチ(スコッチ=当時のスコットランド人への蔑称)!」と罵ったのが名前の由来です。
悪口をそのまま商品名にして世界的大ヒットにする3M社のメンタル。見習いたい強さです。
403 Forbidden
「404(見つからない)」に対し、「403」は「そこにあるけど見せられない」という意味です。管理者によってアクセス権限が拒否されている状態。社内アクセス制限などでよく見かけます。
「ページは存在します。でもお前には見せない」という、404よりも冷徹で意地悪なエラーです。
名刺の起源
起源は古代中国(7世紀頃)。訪問先が留守だった時、竹の札に自分の名前を書いて戸口に刺しておいたのが始まりと言われています。「名を刺す」から「名刺」となりました。
元々は「来ましたよ」という不在通知だったんですね。今は会ってすぐに渡すので、本来の用途とは逆かも?
ISOは略語ではない
国際標準化機構(International Organization for Standardization)の略称なら「IOS」になるはずです。しかし、ギリシャ語で「平等」を意味する「isos」からとって、あえて「ISO」と名付けられました。
英語(IOS)でもフランス語(OIN)でもなく、不公平にならないようギリシャ語を選んだ。規格を作る人たちの執念を感じます。
AMとPMの意味
ラテン語の「Ante Meridiem(正午の前)」と「Post Meridiem(正午の後)」の略です。英語(After)ではないため、PMは「午後(Post)」になります。
「Post」は「~の後」という意味(例:ポスト安倍、ポスト・トゥルース)。午後は「ポスト正午」なんですね。
クリップの完成形
一般的な楕円形のクリップは「ゼムクリップ」と呼ばれます。19世紀末にイギリスのGem社が開発。シンプルすぎて、これ以上改良の余地がない「完成されたデザイン」として特許も取られずに普及しました。
100年以上形が変わらない文房具。AI時代になっても、紙を挟むのはこいつの仕事です。
「もしもし」の理由
電話交換手が相手を呼び出す際の「申します、申します」が短縮された言葉。昔は「妖怪や幽霊は同じ言葉を繰り返せない」という迷信があり、人間であることを証明するために2回繰り返した説もあります。
夜中のオフィスで鳴る電話に出る時、「もしもし」と言うのは魔除けの効果がある……と信じれば怖くない?
CEOは社長ではない
「Chief Executive Officer(最高経営責任者)」の略。これはアメリカ型の「執行役員」のトップであり、日本の商法上の「代表取締役」とは定義が異なります。法的にはCEOという役職は日本にはありません。
名刺に「CEO」と書くとカッコイイですが、日本の法律上はただの「自称」扱いになることも。響き重視ですね。
パッチ(修正)
ソフトの修正プログラムのこと。昔、紙テープでプログラムを記録していた時代、間違った穴を「当て布(パッチ)」で塞いで修正していたことが語源です。
最新OSのアップデートも、語源を辿れば「服の継ぎ接ぎ」と同じ。デジタルな世界も意外とアナログな言葉でできています。
サーバー(Server)
直訳すると「提供する人(給仕人)」。レストランで料理を運ぶ人や、ビールサーバーと同じ単語です。リクエストに応じてデータを配る役割から名付けられました。
24時間365日、文句も言わずデータを配り続けるサーバー君。もっと感謝してあげていい「デジタルの給仕係」です。
カレンダーの語源
ラテン語の「Calends(カレンズ)」が由来。古代ローマでは、神官が新月の日に「今月は何日あるか」を叫んで人々に知らせており、「叫ぶ日」という意味があります。
昔は「叫ぶ」ものだったカレンダー。今はGoogleカレンダーが通知音で叫んできますね。「会議の時間だぞ!」と。
フォント(Font)
語源は「Foundry(鋳造所)」。昔、活版印刷で使う金属の活字を溶かして作っていたことから来ています。「フォンデュ(溶かす)」と同じ語源です。
PCのフォントは「溶かした金属」がルーツ。チーズフォンデュを食べる時は、フォントのことも思い出してください。
1バイトはなぜ8ビット?
「Bite(ひとかじり)」が語源。情報の最小単位であるビット(Bit)を、ある程度まとめて処理する量(ひとかじり分)として定義されました。Biteと区別するためにスペルをByteに変えています。
データの世界も「ひと口サイズ」が基準。情報のつまみ食いですね。
ロボットの語源
チェコ語の「Robota(強制労働)」が語源です。作家カレル・チャペックの戯曲で、人の代わりに働く人造人間として描かれたのが最初。元々は「辛い仕事をさせられる存在」という悲しい意味でした。
RPA(ロボットによる業務自動化)が進む現代。辛い「Robota」は彼らに任せて、人間は早く帰りましょう。
シリコンバレーの意味
「シリコン(半導体の主原料)」+「バレー(渓谷)」という意味。サンフランシスコ南部の渓谷地帯に、半導体メーカーが多数集まったことから名付けられました。
もし主原料がプラスチックだったら「プラスチックバレー」だったかも? 語呂が良くて本当によかった。
コピペの生みの親
「カット・コピー・ペースト」という概念を発明したのは、ラリー・テスラーというコンピューター科学者です。彼は「モードレス(誰もが直感的に操作できる)」な社会を目指しました。
全人類の業務効率を劇的に上げた英雄。彼がいなければ、私の仕事は終わらなかったでしょう。ありがとう、ラリー。
なぜ「クラウド(雲)」?
昔、ネットワーク技術者がシステム図を書く際、インターネットの向こう側の複雑な部分を省略して「雲の絵」で表現していたのが由来です。「中身は気にしなくていいよ」という記号でした。
「雲の中にデータがある」なんてロマンチックですが、実態は「どこかにある巨大なデータセンター」のことです。
デフォルトの怖い意味
PCでは「初期設定」の意味ですが、金融用語では「債務不履行(借金が返せない)」という恐ろしい意味になります。語源は「何もしない(義務を果たさない)」こと。
「PCをデフォルトに戻す」はOKですが、「国の財政がデフォルトする」は国家の一大事。同じ言葉でも大違いです。
鉛筆の「HB」の意味
Hは「Hard(硬い)」、Bは「Black(黒い)」の略。HBはその中間です。ちなみにF(Firm=しっかりした)という硬さもありますが、あまり使われません。
子供の頃あんなに使った鉛筆。大人になると「ボールペン派」になり、HかBかを気にする繊細さを忘れてしまいます。
ガントチャート
プロジェクト管理の定番ツール。考案者の「ヘンリー・ガント」さんの名前がそのままついています。第一次世界大戦の準備を効率化するために普及しました。
100年前のガントさんがこれを作ってくれなかったら、私たちはどうやって進捗報告をすればよかったのでしょうか。
80:20の法則(パレート)
「売上の8割は、2割の優秀な顧客(または社員)が生み出している」という経験則。働きアリの集団でも、よく働くのは2割だけで、残りはサボっているという観察から来ています。
自分が「働く2割」なのか「サボる8割」なのか。考え出すと夜も眠れなくなる、組織の怖い真理です。
アバターの語源は神様
ネット上の分身キャラ。語源はサンスクリット語の「アヴァターラ(化身)」。インド神話の神様が、地上に降りる時に変身した姿のことです。
SNSのアイコンは、ネット世界に降り立ったあなたの「化身」。そう思うと、適当な初期画像のままじゃバチが当たるかも?
「私はロボットではありません」
あの歪んだ文字のテストは「CAPTCHA(キャプチャ)」と呼ばれます。「Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Humans Apart(コンピュータと人間を区別する全自動テスト)」の略です。
長い! 略して正解です。たまに難しすぎて、人間なのに「ロボット判定」されて傷つくこと、ありませんか?
ピクセル(Pixel)
「Picture(画像)」+「Element(要素)」を組み合わせた造語。デジタルの画像は、無数の小さな「色の粒」の集合体であることを表しています。
超高画質の4K映像も、拡大すればただの四角い粒。離れて見るから綺麗に見える。人生と同じですね。
Linuxのペンギン
無料OS「Linux」のマスコット(タックス)がペンギンなのは、開発者のリーナス氏が動物園でペンギンに指を噛まれ、「ペンギンに夢中になる病気」にかかったというジョークが由来です。
噛まれたからマスコットにする。天才の思考回路は凡人には理解できませんが、愛着が湧く話です。
Macintoshの由来
Apple社の「Mac」は、開発者が好きだったリンゴの品種「McIntosh(マッキントッシュ)」から名付けられました。オーディオメーカーと商標が被ったため、スペルを変えて回避した経緯があります。
もし開発者が「ふじ」や「王林」が好きだったら、今のiMacは「iFuji」になっていたかもしれません。
Yahoo!の意味
『ガリバー旅行記』に登場する、人間のような姿をした野蛮な生き物「ヤフー」が由来。創業者が「自分たちはならず者(ヤフー)だ」と謙遜・自嘲して名付けました。
世界のポータルサイトも、名前の由来は「野蛮人」。上品ぶらないベンチャー精神が、成功の秘訣だったのかも。
インターネット
「Inter(相互に)」+「Network(網状組織)」=「相互に繋がった網」という意味。元々は軍事用でしたが、今や世界中の人々の「知」と「感情」を繋ぐ巨大な神経網になりました。
100個目の雑学。この画面を見ているあなたと、これを作った私も、巨大な「網」で繋がっています。出会ってくれてありがとう。
見つかりませんでした…💦