1. 事務の仕事は「名前のついた業務」だけじゃない
ねえ、求人サイトなんかで「事務・バックオフィス」って調べると、よくこんな項目が並んでますよね。
- 伝票の入力、整理
- 来客、電話の応対
- 書類の作成、ファイリング
- 備品の管理、発注
……これ、確かに間違いではないんです。でも、実際に現場で働いている私たちからすると、「そんな一行で片付けられるようなもんじゃないんだよなあ」って、ちょっと苦笑いしたくなりませんか?
私たちが毎日向き合っているのは、もっと形がなくて、もっと泥臭い、いわば「名前のついていない仕事」の山です。
たとえば、誰かが入力し忘れたデータの不備をひっそりと直したり、使いにくい共有フォルダのルールをこっそり整理したり。あるいは、イライラしている現場の空気を察して、そっと必要な情報を回したり。
そういう「別に誰に褒められるわけでもない、でも誰かがやらないと確実に現場が止まってしまうこと」を拾い上げること。それが、事務という仕事の本当の肌触りなんじゃないかと思うんです。
2. 「サポート」という言葉の裏にある、重たい現実
よく「事務はサポート職」なんて言われます。響きはいいけれど、現場での現実はもっと切実です。
サポートって、言い換えれば「他人の尻拭い」や「想定外のトラブル対応」を、最後に一手に引き受けるってことでもあります。誰かが投げ出した仕事や、システムの隙間に落ちたエラー。それが最後に流れ着くのが、バックオフィスという場所です。
だからこそ、事務の仕事内容を「楽そう」とか「座ってるだけ」なんて思われたら、ちょっと寂しいですよね。私たちは、現場が転ばないように、先に道を掃き、石を拾っている。
その地味で、でも欠かせない「現場の土台」を整えること。
そこには、マニュアルには書ききれないくらいの、経験と勘、そして何より「現場をまともに回したい」という意地が詰まっているんです。
3. この仕事に向いているのは、たぶん「想像力のプロ」だと思う
事務やバックオフィスの適性について調べると、「几帳面な人」とか「正確に作業ができる人」なんて言葉がよく出てきます。
もちろん、それは大事です。でも、現場で10年近く見てきて思うのは、本当にこの仕事ができる人っていうのは、「目に見えない先のことを想像できる人」なんじゃないかな、ということです。
「あ、これ後で誰かが困るな」に気づけるか
たとえば、一枚の書類を作るにしても、「言われた通りに作る」だけなら誰でもできます。
でも、本当に現場を支えている人は、
「これ、営業さんが外でスマホから見るかもしれないから、文字を大きくしておこう」とか、
「この書き方だと、後で経理の〇〇さんが確認しなきゃいけなくて二度手間になるな」とか、
自分の作業の「一歩先」にいる誰かの姿を、勝手に想像して動いちゃうんです。
これって、すごく高度な「想像力」の使い道だと思いませんか?
誰に頼まれたわけでもない。でも、その小さな想像力が、結果的に組織のあちこちで起こるはずだった「イライラ」を未然に防いでいる。
派手なプレゼンをするわけじゃないけれど、この「先回りする想像力」こそが、バックオフィスにおけるプロの仕事の正体なんだと思います。
褒められなくても、納得できる強さ
正直に言えば、この想像力の結果は、誰にも気づかれないことがほとんどです。
何かがスムーズに回っている時、人はそれが「誰かの配慮」のおかげだなんて思いもしませんから。
だから、この仕事に向いているのは、派手な拍手を求める人ではありません。
むしろ、
「ふふ、ここを直しておいたから、今日はみんなスムーズに終わったな」
と、一日の終わりに自分だけが知っている成果を、静かに噛み締められる人。
そんな「ひっそりとした納得感」をガソリンにできる人が、この泥臭い現場を一番強く、しなやかに支えていけるんだと私は思っています。
「ただの事務」なんて言葉で片付けるには、あまりにももったいない。
バックオフィスは、そんな「想像力のプロ」たちが、今日も静かに現場を守っている場所なんです。
4. 正直、しんどい時もある。だからこその「道具」の話
ここまで「やりがい」や「適性」なんて話を書いてきましたが、ちょっとここで本音を。
事務やバックオフィスの仕事って、正直、めちゃくちゃしんどい瞬間がありますよね。
何がしんどいって、作業の量そのものよりも、「自分の大切な時間が、意味のないことに溶けていく感覚」が一番くる。
心を削る「小さな不便」の積み重ね
たとえば、
- 何回も同じことを入力させる、古臭いシステム。
- スマホで開くと崩れてしまって、まともに読めない管理画面。
- 誰が決めたかわからない、二重、三重の承認フロー。
こういう「ちょっとした不便」の一つひとつが、実は私たちの心をじわじわと削っていきます。
本来なら、もっと「誰かの役に立つための想像力」に使いたいはずのエネルギーが、システムの不機嫌をなだめるためだけに浪費されていく。これって、人生の半分を仕事に捧げている私たちにとって、すごく失礼な話だと思いませんか。
道具を整えるのは、自分を大切にすること
だからこそ、私は「道具(ツール)」にこだわりたいんです。
「事務なんだから、これくらい我慢してよ」なんて言葉、絶対に受け入れたくない。
使いにくいツールを使いやすく変えることや、無駄な入力を自動化することは、単なる「効率化」じゃありません。それは、そこで働く人の「尊厳」を守ることだと思っています。
カチカチと動く心地よいボタン、パッと見て状況がわかる画面。
そういう「まともな道具」が手元にあるだけで、仕事の景色は驚くほど変わります。「今日も一日、イライラせずに済んだな」と思える。その心の余裕が、また次の「誰かへの気遣い」を生むんです。
「うしろぽっけ」がUIにこだわる理由
私がツールのデザインを「ぷっくり」とデフォルメしたかわいい系にしたり、レスポンシブ(スマホ対応)にこだわったりするのも、実はそこが理由です。
バックオフィスの画面が、冷たくて、無機質で、使いにくいものである必要なんてどこにもない。むしろ、一番しんどい思いをしやすい場所だからこそ、触っていて少しだけ心が和らぐような、優しい手触りの道具が必要なんです。
「ただの事務作業」を、自分を削る苦行にしないために。
まずは、私たちが毎日触れるその「道具」から、まともなものに変えていきませんか。
5. 事務・バックオフィスは、組織の「心臓」だと思う
「事務なんて、誰にでもできる」「付加価値を生まない」
悲しいことに、世の中にはまだそんなふうに言う人もいます。でも、私は本気でそうは思いません。
バックオフィスは、組織にとっての「心臓」だと思っています。
心臓って、普段は動いていることすら意識しませんよね。でも、そこが止まったら、どれだけ優秀な「頭脳(戦略)」があっても、どれだけ華やかな「手足(営業)」があっても、体は一歩も動かなくなります。
必要な情報が、必要な時に、正しい形で流れていること。
誰かが転ばないように、影で仕組みが整えられていること。
その「当たり前」を維持するために、日々キーボードを叩き、泥臭い調整を繰り返している皆さんがいるからこそ、会社という生き物は動けているんです。
「ただの事務」なんて言わせない
だから、もしあなたが今、「自分はただのサポート役だから」とどこかで引け目を感じているのだとしたら、そんなふうに思わないでほしいんです。
あなたが今日、無駄な入力を一つ減らしたこと。
誰かのミスを、角が立たないようにそっとフォローしたこと。
使いにくいルールを「まとも」にするために知恵を絞ったこと。
その一つひとつが、確実に組織の寿命を延ばし、働く誰かの心を救っています。それは、人生の半分を費やすに値する、本当に誇れる仕事です。
一緒に、まともな現場を作っていこう
きれいごとだけでは、現場は回りません。
腹の立つことも、報われないと感じる日も、きっと明日からもやってくるでしょう。
でも、だからこそ、私たちは手を取り合って「まともな職場」を自分たちの手で作っていくしかありません。
使いにくい道具を直し、意味のない慣習を削ぎ落とし、事務職の皆さんが「今日もいい仕事をしたな」と静かに笑える場所。
そんな景色を、あなたと一緒に作っていけたら。
「うしろぽっけ」は、いつもあなたのすぐ後ろで、その想像力と奮闘を支える味方でありたいと思っています。
貴社の「現場」を、もっとまともに。
事務やバックオフィスは、組織の心臓です。
でも、その心臓が「使いにくいツール」や「非効率なルール」で悲鳴を上げてはいませんか?
「うしろぽっけ」は
現場の泥臭い苦労を理解した上で、
働く人が納得できる「まともな職場」をITとUIの力で一緒に作っていくパートナーです。