【開発秘話】スポ少・部活のアプリ不要の無料ツールで保護者の事務を効率化。「名もなき裏方業務」を支援したい

子供たちがグラウンドで全力で白球を追い、あるいは体育館で声を掛け合う。その輝かしい光景の裏側には、必ずと言っていいほど「裏方」として奔走する保護者の姿があります。

会計、連絡調整、備品の買い出し、遠征の配車管理……。 これらは世間一般では「ボランティア」という言葉で括られますが、その実態は、企業の総務や経理が担うような「立派なバックオフィス業務」です。

なぜ、週末の貴重な時間に私たちはレシートの山と格闘し、スマホの画面を睨みながら文面を考えなければならないのか。そんな現場の切実な課題から生まれた「スポ少マネージャーツール」の開発背景をお伝えします。

目次

1. 週末のグラウンドは「小さな役所」だった

スポーツ少年団(スポ少)や部活の運営に携わったことがある方なら、一度は感じたことがあるはずです。「平日の仕事より、週末の事務作業の方が神経を使う」と。

例えば、1円単位で合わせなければならないチームの会計。 バラバラの金額が書かれた領収書、誰から受け取ったか分からなくなる集金袋、そして「計算が合わない」という恐怖。これらはすべて、保護者の善意と責任感によって支えられています。

しかし、その実態はアナログそのものです。 泥のついた手でメモを取り、帰宅後に疲れ果てた体でExcelを立ち上げる。そんな光景を目の当たりにしてきたからこそ、「もっと現場で、もっと一瞬で解決できる道具」が必要だと確信しました。

2. なぜ「高機能アプリ」ではなく「Webサイト」を選んだのか

開発にあたって、まず考えたのは提供の形態です。 今の時代、管理アプリを作るのは難しいことではありません。しかし、スポ少というコミュニティにおいて、アプリの導入は往々にして「新たなストレス」を生みます。

  • 「アプリを入れて」と言いづらい雰囲気
  • IDやパスワードを忘れるトラブルへの対応
  • スマホの容量不足による拒否感

どれほど便利な機能があっても、全員に使ってもらえなければ意味がありません。 そこで私が辿り着いた答えが、「インストール不要・ログイン不要・個人情報不要」のWebツールでした。

「このサイトを開いて、コピーして、LINEに貼るだけ」 相手のスマホ環境を問わず、誰の負担にもならない。これこそが、多様な保護者が集まる現場において、最もスマートで優しい「バックオフィス運用」の形だと考えたのです。

3. 「言いにくいこと」を肩代わりする、言葉の力

このツールセットの中でも、特に現場の声を反映させたのが「連絡メーカー」です。 「部費が未納の方へ、催促の連絡を入れる」 「急な車出しの当番をお願いする」

こうした連絡は、送る側にとって非常に心理的コストがかかるものです。 「きつい言い方になっていないか」「相手を不快にさせないか」と、何度も文面を書き直す時間は、本来の目的ではないはずです。

だからこそ、ツールには「角が立たない、けれどしっかりと伝わる」テンプレートを搭載しました。 「システムが生成した文章をコピペして使っています」という程よい距離感が、送る側の罪悪感を軽減し、受け取る側も事務的に受け取れる。テクノロジーで人間関係の摩擦を減らすこと。それも、この開発における重要なテーマでした。

4. UI(操作感)への並々ならぬこだわり

ツールを作成する際、もっとも重視したのは「現場での使いやすさ」です。 スポ少の現場は、決して快適なオフィス環境ではありません。

  • 直射日光の下でも見やすいコントラスト
  • 片手で操作できるボタン配置
  • スマホのブラウザでサクサク動く軽さ

「バックオフィス業務を支援する」という理念のもと、スマホ対応のレスポンシブ仕様はもちろん、ボタン一つ、入力欄一つにまで徹底的にこだわりました。 「ぷっくりとした親しみやすさ」をデザインの根底に置きながらも、実際に使うシーンでは「迷わず、一瞬で終わる」ことを追求しています。

また、セキュリティ面でも安心していただけるよう、入力データはサーバーに一切保存されない仕組みにしました。個人名や金額などのデリケートな情報が、運営側の手元に残ることはありません。

5. 「名もなき事務」を、プロの仕事に変えていく

私たちは、週末の保護者運営を「単なるボランティア」で終わらせたくありません。 お金を管理し、人を動かし、組織を運営する。それは立派なプロフェッショナルな業務です。

その業務にかかる時間を、ツールによって30分から3分に短縮できれば、その分、子供たちのプレーをじっくり見る時間が増えるはずです。あるいは、溜まっていた家事を片付けたり、少しだけゆっくりコーヒーを飲んだりできるかもしれません。

うしろぽっけが目指しているのは、そんな「現場の小さなゆとり」を作ることです。 平日のオフィスでも、週末のグラウンドでも。バックオフィスで戦うすべての人たちが、より自分たちの時間を大切にできる未来を、私たちはデジタルの力で支えていきます。


週末の事務作業、本当にお疲れ様です。 もし、今の運営方法に少しでも「重さ」を感じているなら、一度このツールを試してみてください。

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