バックオフィス用語辞典|事務・総務・経理の基本単語をあいうえお順で解説

「会議で出てきたあの言葉、どういう意味だっけ?」「今さら聞きにくいけど、これって常識?」

バックオフィス(事務・総務・経理)の現場では、独特な専門用語やビジネス用語が飛び交います。慣れないうちは戸惑うことも多いですよね。

💡 この辞典のコンセプト

この「バックオフィス用語事典」は、現場でよく使う基本用語だけを厳選し、日本一やさしく解説することを目指した単語帳です。難しい言葉を噛み砕き、事務職が知っておくべきポイントを「一言アドバイス」として添えています。

あいうえお順の索引から、気になる言葉をパッと引いてみてください。

あ行

あいみつもり相見積(あいみつ)

業者を競わせるために複数から見積を取ること。現場では「あいみつ取っといて」と略される。安い方を選ぶ口実や、上を納得させる証拠作りの側面が強い。

あいてさき相手先

取引先や振込先のこと。システム入力で一文字でも間違えると、組戻し(振込失敗)などの面倒な手続きが発生するので、神経を削る部分。

あいず合図

承認フローで「自分の確認は済んだから次へ回していいよ」というサイン。これが遅い人がいると、社内全体の仕事が止まってバックオフィスに苦情が来る。

あさいんアサイン

仕事を割り振ること。横文字でかっこいいが、実態は「誰がこの面倒な仕事を引き受けるか」の決着をつけること。

あきようりょう空き容量

PCやサーバーの残り。バックオフィスは「ゴミ箱空にして」と注意する側になりがち。パンクすると業務が止まるので常にヒヤヒヤする。

あくせすけんげんアクセス権限

ファイルを見られる権利。勝手に設定を変えられて「共有フォルダが見られない!」と呼び出されるのは、事務担当者の日常茶飯事。

あんぶん按分(あんぶん)

一つの費用を割合で分けること。自宅兼事務所の家賃や、複数部署で使う備品代の計算などで使う。端数が出た時の処理が地味にイラッとする。

あっしゅく圧縮(zip)

ファイルサイズを小さくすること。パスワード付きzip(通称PPAP)は最近廃止の方向だが、取引先によってはまだ求められるなど、対応が面倒。

あてな宛名

様、御中、殿。間違えると会社の品位を疑われるため、何度も見返す。最近はメールの宛名間違い(TO/CC/BCC)のミスが一番怖い。

あんないぶん案内文

社内告知。誰も読まないことを前提に、タイトルでいかに「自分に関係あること」と思わせるかが勝負。

あらいがえ洗い替え

前期の評価を一旦チャラにして、今期分で評価し直す経理処理。言葉の響きは綺麗だが、作業自体は泥臭くて計算間違いが怖い。

あずかりきん預り金

給料から引く源泉所得税や社会保険料など。会社のお金ではないので、1円でもずれると大問題。絶対に手を付けてはいけない神聖な数字。

あしがでる足が出る

予算オーバー。精算が回ってきた時に、稟議の金額を超えていると「なんで超えたの?」と問い詰めなければならない辛い仕事が発生する。

ゆうきゅう有休(有給休暇)

労働者の権利。管理簿の作成や、5日間の消化義務チェックなど、バックオフィス側は休ませるために必死で計算している。

あっぷでーとアップデート

ソフトの更新。だいたい月初や決算の忙しい時に限って強制的に始まり、作業を妨害してくる困りもの。

あぽいんとアポイント(アポ)

来客予約。受付担当はこれがない客が来るとパニックになる。バックオフィスが守るべき最後の砦。

あーかいぶアーカイブ

消していいかわからない古いデータの避難先。二度と開かれないことが多いが、捨てて後悔するよりはマシという消極的な保管。

あかうんとアカウント

IDとパスワード。退職者の分を消し忘れるとセキュリティ事故になる。管理台帳がいつの間にかぐちゃぐちゃになるのが悩み。

あらり粗利(売上総利益)

売上から原価を引いた残り。バックオフィスは直接稼がないが、この数字がないと自分たちの給料も出ないので、常に意識させられる厳しい数字。

あきじかん空き時間

会議室の予約状況。なぜか特定の時間だけ集中し、調整役の事務担当が「別の時間になりませんか?」と頭を下げることになる。

あうとそーしんぐアウトソーシング

外部委託。楽になると思いきや、業者への指示やマニュアル作りに追われ、逆に仕事が増えたように感じるのは「あるある」。

あやまり誤り

入力ミス。バックオフィスにとって最大の敵。1つのミスが、後のすべての計算を狂わせる恐怖。

い行

いたく委託

自社でできない業務を外にお願いすること。丸投げすると後で「思ってたのと違う」と揉めるので、バックオフィスが契約書でガチガチに守りを固める必要がある。

いちにん一任

判断をすべて任せること。「詳細は事務局に一任します」と言われると聞こえはいいが、要するに「面倒な実務は全部やっといて」という丸投げの合図であることが多い。

いっかつ一括

バラバラなものを一つにまとめること。一括振込や一括購入など。効率化の基本だが、一箇所でミスをすると全部が連鎖して狂うので、実行ボタンを押す指が震える。

いんし収入印紙

契約書や領収書に貼る「税金を払った証拠」の切手。金額を間違えると過怠税というペナルティがあるため、バックオフィスは常に「これ印紙いる?」と目を光らせている。

いんぼいすインボイス(適格請求書)

消費税の計算に必須の請求書形式。登録番号がないと損をするため、現場から回ってきた請求書に番号があるか、バックオフィスが必死に確認する今の最恐ワード。

いんしでんとインシデント

大きなトラブルになりそうな「ヒヤリハット」な出来事。これを隠すと後で大爆発するので、泥臭く報告を上げて対策を練るのがバックオフィスの隠れた手柄。

いどう異動

部署や役割が変わること。本人は大変だが、バックオフィス側もPCの手配、権限の変更、名刺の発注など、裏で凄まじい量のタスクをこなしている。

いちぞん一存(いちぞん)

自分一人の考えだけで決めること。「私の一存では決めかねます」は、厄介な要求をかわすためのバックオフィス必須のバリア用語。

いにんじょう委任状

「この人に任せました」という証明書。役所の手続きなどで必須だが、ハンコの種類や住所の書き間違いで突き返されることが多く、事務担当者を泣かせる書類。

いんでっくすインデックス

ファイルの見出し。これがないと資料はただの紙屑になる。誰が見ても一瞬で目的のページに辿り着けるよう、ミリ単位でラベルを貼るのが事務の美学。

いらいしょ依頼書

「これをやってください」という正式な書類。口約束で仕事を受けると後で言った言わないの泥沼になるため、事務屋は「依頼書出してください」と鬼になる必要がある。

いわかん違和感

「この数字、なんか変だな」という直感。バックオフィス歴が長くなると、書類をパッと見ただけで間違いを嗅ぎ分ける特殊能力(違和感センサー)が身につく。

いんかん印鑑(はんこ)

日本の事務の象徴。電子化が進んでも、物理的なハンコの管理や朱肉の補充、押し方の綺麗さなど、切っても切り離せない存在。

いんぷっとインプット

システムへのデータ入力。単純作業に見えて、一文字のミスが後の決算を狂わせる「地獄の入口」でもあるため、集中力と忍耐が求められる。

いすわり居座り

会議室の予約時間が終わっても退出しないこと。次の予約者が困っているのを解決しに行くのも、総務・事務の精神を削る仕事の一つ。

いねむり居眠り

社内研修などで発生する頭の痛い問題。事務局側は「寝かせない構成」を必死に考えているが、現実は厳しい。後のアンケート回収で虚無感に襲われる。

いちりょうじつちゅう一両日中

明日、あるいは明後日のこと。人によって解釈が違うので、締め切りがシビアな事務仕事では「具体的に何日の何時までですか?」と聞き直すのが正解。

いこう意向(いこう)

社長や上司の考え。「上の意向で」という言葉一つで、今まで積み上げた事務フローが白紙になることもある、恐ろしいパワーワード。

いじひ維持費

コピー機やシステムの月額料金。バックオフィスは「もっと安くならない?」とコストカットの矢面に立たされることが多く、業者との交渉に頭を悩ませる。

いちじきん一時金

ボーナスや手当など、月給とは別に払うお金。給与計算のルーチンが崩れるため、バックオフィス担当者は計算ミスがないか普段の3倍くらい慎重になる。

いんぺい隠蔽(いんぺい)

ミスを黙っておくこと。バックオフィスでこれをやると、後で税務署や監査に見つかった時に取り返しがつかない。小さなミスこそ即座に共有するのが鉄則。

いんさつ印刷

プリンターとの格闘。トナー切れ、紙詰まり、設定ミス。なぜか急いでいる時に限ってトラブルが起きる、事務職の永遠のライバル。

いんえい印影(いんえい)

紙に押されたハンコの跡。薄すぎたり欠けたりしていると書類が突き返されることがあるため、綺麗に押すためのマット選びからこだわるのがプロの事務。

いしょく委嘱(いしょく)

専門的な仕事を外部の人に頼むこと。顧問弁護士や税理士など。契約形態が通常の委託と少し違うことがあり、書類の書き分けに気を遣う。

いっしんじょうのつごう一身上の都合

退職理由の魔法の言葉。本音はいろいろあっても、書類上はこの一言で片付けるのが大人の作法。これを見るとバックオフィスは「あ、退職手続きだ」と切り替える。

う行

うい初(うい)

初めてその業務を担当すること。バックオフィスでは「初物(ういもの)」のミスは付き物だが、ダブルチェックを何重にもかけて事故を未然に防ぐのが現場の鉄則。

うけおい請け負い

仕事の完成に対して報酬を払う契約。「準委任」との違いを理解していない現場から相談されることが多く、契約書の文言一つで責任範囲が変わるため、バックオフィスは気が抜けない。

うけとりりそく受取利息

銀行預金につくわずかな利息。通帳記帳で突然現れる「12円」などの数字。これを入金処理して、源泉所得税を計算して…と、金額の小ささに合わない手間がかかる地味な作業。

うけつけ受付

会社の顔。アポなし客の対応や、営業電話の撃退など、事務スキルの他に高度な対人スキルが求められる。ここでの一次対応が、その後の社内の平和を左右する。

うけとりてがた受取手形

将来お金に変わる証書。現物管理がとにかく怖く、金庫の鍵の管理を含め、紛失や盗難に怯えるバックオフィスのストレス源。最近は電子化が進み、少しずつ姿を消している。

うごく動く

システムが正常に動作すること。「Excelの数式が動かない」「ソフトが動かない」という悲鳴に対し、バックオフィスはPCの再起動を勧めることから救済を始める。

うすがみ薄紙(複写式書類)

領収書や伝票の複写部分。一枚目に書いた文字が最後に写っていない、逆に下に別の書類を敷いていて余計なものが写るなど、アナログゆえの苦労が絶えない。

うけたまわる承る

電話や窓口で「聞きました」の丁寧な言い方。忙しい時に限って噛みやすい。バックオフィスとしては「承りました」と言った以上、責任が発生するので重みがある言葉。

うちわけ内訳

合計金額の詳しい中身。ここが1円でも合わないと、原因を突き止めるまで帰れない。現場から「内訳不明」の領収書が回ってくると、バックオフィスの顔が曇る。

うちあわせ打ち合わせ

情報共有の時間。放置すると延々と長引くため、議事録担当の事務職は「結論は何ですか?」と心の中で叫びながらタイムキーパーを務めることも多い。

うちきる打ち切る

契約やプロジェクトを途中で止めること。精算処理や解約手続き、レンタル品の返却など、後始末の泥臭いタスクはすべてバックオフィスの肩にのしかかる。

うちきん内金(うちきん)

代金の一部として先に払うお金。最終的な支払い時に「これ、内金で払った分差し引いてる?」と、二重払いを防ぐための厳重な管理が求められる。

うつし写し(コピー)

重要書類の控え。原本を役所に提出する前に、必ず写しを取って社内に残しておく。「写しを取るのを忘れた」はバックオフィスにおける最大の反省点の一つ。

うったえ訴え(不満・要望)

「オフィスが寒い」「備品が足りない」といった社員の不満。窓口となるバックオフィスは、これらを上手になだめつつ、予算内で解決策を探る調整役になる。

うらがき裏書き

手形の裏に署名・捺印すること。これを間違えると決済できなくなるため、社判の向きや位置に細心の注意を払う。緊張で手が震える作業の一つ。

うらづけ裏付け(エビデンス)

その経費がなぜ必要なのかを証明する証拠。バックオフィスは「これ何の費用ですか?」と聞きにくい質問をして、裏付けを固める嫌われ役もこなさなければならない。

うりかけきん売掛金

売り上げたけれど未回収のお金。期日までに入金がないと、督促という気が重い仕事が待っている。キャッシュフローを守るための最優先監視項目。

うりあげ売り上げ

会社の原動力。バックオフィスは「今月あといくら入るか」を正確に把握し、現場の数字と帳簿の数字にズレがないかを日々照合し続ける。

うりて売り手

インボイス制度などで商品を販売する側のこと。自社が売り手の場合は、正しい形式の請求書を発行できているか、責任を持ってチェックする。

ういたじかん浮いた時間

ツールの導入などで削減できた時間。事務の効率化で時間を生み出しても、だいたいすぐに新しい制度対応や別の雑務で埋まってしまうのがバックオフィスの宿命。

うわがき上書き

共有ファイルの保存操作。古いデータで最新版を「上書き保存」してしまった時の絶望感は計り知れない。バックアップの重要性を身をもって知る瞬間。

うんえい運営

株主総会や社内イベントの裏方業務。会場手配、資料印刷、弁当の発注。華やかなイベントの裏で、泥臭い手配を一手に引き受けるのがバックオフィス。

うんちん運賃

荷物の送料。昨今の値上げで、どの配送業者が安いか比較検討するのも事務の大事な仕事。塵も積もれば山となる経費削減ポイント。

うんよう運用

作ったルール通りに業務を回すこと。現場がルールを無視して「例外」を作り始めると、運用の歯車が狂い始め、最後にバックオフィスが泣きを見る。

うむ有無(うむ)

書類の不備チェックで最も使う言葉。印鑑の有無、添付書類の有無。あるべきものが「無」である時、事務担当者の長い一日が始まる。

え行

えいぎょうび営業日

土日祝を除いた、会社が動いている日。締め切りが「5営業日以内」と言われると、連休を挟む場合に計算を間違えやすく、バックオフィスをヒヤッとさせる。

えいぶん英文

英語の書類。突然回ってきた海外からのインボイスや契約書に、事務担当者が翻訳ツールを駆使して必死に立ち向かうのは「あるある」。

えつらん閲覧

書類やデータを見ること。「閲覧のみ可」の設定を忘れて、大事な共有ファイルを誰かに書き換えられる事故を防ぐのがシステム管理の第一歩。

えんこ縁故

知り合いのツテ。縁故採用などの際、バックオフィスは人間関係に気を遣いながら手続きを進める、少し胃が痛いポジションになる。

えんたい延滞

支払いが遅れること。延滞税や延滞金が発生すると、会社としては余計な出費。バックオフィスはカレンダーを睨んで振込日を厳守する。

えんちょう延長

期限を延ばすこと。会議室の利用延長や、契約の自動延長など。手続きを忘れると違約金が発生することもあり、リマインドが欠かせない。

えんぴつがき鉛筆書き

消せる筆記具での記入。公的な書類や契約書では「改ざん可能」として門前払いされるため、事務担当者はボールペンでの清書を口酸白く指導する。

えんかく遠隔(リモート)

離れた場所からの操作。PCトラブル時、バックオフィスがリモートで操作して直してあげると、社内で少しだけ神様扱いされる。

えしゃく会釈

軽いお辞儀。廊下ですれ違う時や来客対応の基本。バックオフィスは社内の雰囲気を柔らかくするために、会釈の達人であることが多い。

えだばん枝番

「101-1」のように、管理番号の後ろに付ける数字。これを使って細かく整理し始めると、事務担当者としてのプロ意識が目覚めてきた証拠。

えんかつ円滑

物事がスムーズに進むこと。バックオフィスの存在意義そのもの。「何も起きない(円滑な状態)」を作るために、裏で必死に泥臭い調整をしている。

えんだて円建て

日本円での取引。外貨建てだと為替予約や差損益の計算でパニックになるため、事務担当者としては「円建て」だと少しホッとする。

えいきょう影響

一つのミスが他に及ぼす範囲。経理の数字が1円ズレた影響が、最終的な決算書まで波及することを理解しているからこそ、事務屋は細かくなる。

えいぎょうがいしゅうえき営業外収益

本業以外で稼いだお金。受取利息など。これの仕訳を忘れて「なんか数字が合わない」と夜まで電卓を叩くのは、経理事務の通過儀礼。

えいぜん営繕

建物の修繕や管理。電球交換から雨漏り対応まで、総務担当者が「何でも屋さん」として現場に駆けつける泥臭い仕事の代表格。

せんべつ(えらびわけ)選別

必要なものと不要なものを分けること。書類整理の基本。捨てていいか迷うものを「とりあえず取っておく」と、書庫がパンクする原因になる。

えもじ絵文字

チャットツールでのスタンプなど。社内コミュニケーションを円滑にするが、上司への使い方や、事務的な依頼での匙加減に悩む新人も多い。

えつらんりれき閲覧履歴

誰がいつファイルを見たかの記録。不正やミスの犯人探しだけでなく、「あの人が見てくれたなら安心」という確認にも使われる、バックオフィスの証拠物件。

えりをただす襟を正す

気持ちを引き締める。不祥事や大きなミスが起きた後の社内案内でよく使われる、少し重苦しい言葉。バックオフィスがその案内の起案者になることも。

えらーエラー

システムや計算の不具合。バックオフィスの平穏を奪う最大の敵。エラーメッセージが出ただけでフリーズしてしまう社員のサポートも重要な仕事。

えびでんすエビデンス

証拠。領収書、メールの履歴、会議録。バックオフィスは「エビデンスがないと認められません」と、時には鬼の心で突き返さなければならない。

えくせるExcel

バックオフィスの相棒であり、支配者。マクロが壊れた時の絶望感や、重すぎるファイルの扱いに、事務担当者は毎日一喜一憂している。

お行

おんちゅう御中

会社や部署宛に書類を送る時の敬称。担当者がわからない時にとりあえず付けておけば失礼にならない、バックオフィスの万能ワード。

おりかえし折り返し

電話をかけ直すこと。「折り返しお電話いたします」と言った瞬間に、担当者を捕まえるための事務方のミッションがスタートする。

おういん押印

ハンコを押す行為。位置がズレたり、かすれたりすると「押し直し」を命じられることも。電子印鑑になっても、この「認めた証」の重みは変わらない。

おわびお詫び

ミスを認めて謝ること。バックオフィスは現場のミスをフォローして、対外的に「お詫び状」を書くことも多い。角を立てずに収める文章術が試される。

おくりじょう送り状(添え状)

書類や荷物を送る際に添える一枚。これがないと「何のために送られてきたか」が不明になり、相手の事務担当者を困らせてしまうため、最低限のマナー。

おぼえがき覚え書き

契約を補足したり、軽い約束事を記録したりする書類。正式な契約書ほど硬くないが、法的効力はあるため、安易に判を押すと後で怖いことになる。

おそん汚損

書類を汚したり破いたりすること。コーヒーをこぼした重要書類の再発行を依頼する時の、あの申し訳なさと絶望感は事務職共通の痛み。

おうりょう横領

会社のお金を私物化すること。あってはならないことだが、バックオフィスはこれを防ぐための「相互チェック体制」を作るという重い責任を負っている。

おおづめ大詰め

決算期や年度末の最後の踏ん張りどころ。バックオフィスが最も殺気立つ時期であり、ここを乗り切らないと会社の新しい一年が始まらない。

たなおろし(おろし)棚卸

在庫の数を実際に数える作業。帳簿上の数字と実物が1個でも合わないと、倉庫の隅々まで探し回る羽目になる、事務・総務の肉体派タスク。

か行

かいかけきん買掛金

「後で払います」と約束して買った代金。支払期日を1日でも過ぎると会社の信用に傷がつくため、経理担当者は支払予定表と睨めっこして入金を死守する。

がいさん概算

ざっくりとした計算。予算取りなどで使われるが、後で本決まりの数字と大きくズレた時に「なんでこんなに違うの?」と詰められるリスクを秘めた怖い言葉。

かいしゅう回収

代金の回収や、配布した資料の回収。特に未入金の催促は、相手との関係性を壊さずにお金を払ってもらうという、事務職で最も精神を削る仕事の一つ。

かいざん改ざん

都合が悪い数字や日付を書き換えること。一度でもやるとバックオフィスとしての信頼はゼロになる。ミスは素直に報告し、訂正印で直すのが現場のルール。

がいちゅう外注

仕事を外部に丸投げすること…と思われがちだが、指示出しや検収作業など、バックオフィス側の管理能力が試される。結局自分がやったほうが早かった、という結論になりがち。

かいきん皆勤

遅刻・欠勤なしで出勤すること。給与計算で皆勤手当の有無を確認する際、たった1回の「1分の遅刻」を見逃さないよう、タイムカードを執念深くチェックする。

かっこ各個(個別対応)

全体連絡で済ませたいのに、返信をくれない人へ「個別に」連絡すること。この「各個撃破」の連絡が積み重なると、事務の本来の仕事がどんどん圧迫される。

かくていしんこく確定申告

1年間の税金を計算するイベント。社員から「これって経費になりますか?」といった個人的な相談がバックオフィスに殺到し、自分の仕事が進まなくなる季節の風物詩。

かしつ過失

不注意によるミス。バックオフィスでは「仕方ない」で終わらせず、なぜ起きたかの原因追求と、再発防止のためのチェックシート作りがセットで付いてくる。

かふそく過不足

多すぎることと足りないこと。レジ締めや在庫管理で「10円多い」「1個足りない」という過不足が出ると、その原因を探るために残業が確定する恐怖の言葉。

かんじょうかもく勘定科目

経理で使うお金の「ラベル」。これは「消耗品費」か、それとも「備品」か。一度決めると後から変えるのが大変なので、仕訳の時は常に自問自答を繰り返す。

かんすい完遂

最後までやり抜くこと。バックオフィスの仕事は地味な作業の連続だが、一つひとつを「完遂」して積み上げないと、会社全体の歯車が止まってしまう重みがある。

き行

きみつほじ機密保持

会社の秘密を外部に漏らさないこと。バックオフィスは給料や個人情報など、社内の「ヤバい情報」を一番知っているため、口の堅さが何よりも求められる。

きけつ既決

すでに決裁(承認)が下りていること。「それは既決の案件です」と言って、後からゴネる現場や上司をスマートに黙らせるための防衛用語。

きげん期限

デッドライン。バックオフィスのカレンダーは締め切りで真っ赤。期限を守らない人に「早く出してください」と督促するのも、精神を削る大事な仕事。

きちょう記帳

取引を帳簿につけること。溜めると地獄を見るため、毎日コツコツやるのが一番の近道。後で領収書の山を見て「昨日の自分を殴りたい」と思うのは事務員あるある。

きち既知

すでに分かっていること。「既知の不具合」と言われると、自分のミスではなくシステムの仕様だとわかって、バックオフィス担当者は少し胸をなでおろす。

きてい規定(規則)

会社のルール。わがままを言う社員に対し、「規定で決まっていますので」と笑顔で突っぱねるための最強の武器。バックオフィスはこの武器を常に磨いておく必要がある。

きめい記名

氏名を記載すること。ゴム印や印刷でもOK。自筆で書く「署名」よりも効力が弱いため、重要な書類では「記名ではなく署名を」と念押しするのがプロの配慮。

きまつ期末

会計年度の締めくくり。棚卸し、決算整理、予算作成が重なり、バックオフィスから笑顔が消える時期。ここを乗り越えてようやく新しい年が迎えられる。

きゃくさき客先

取引先のこと。客先への提出書類は一文字の誤字も許されない。普段は少し緩い現場の人も、客先が絡むとバックオフィスに「急ぎで完璧に!」と無茶振りしてくる。

きゃっしゅふろーキャッシュフロー

現金の出入り。通帳の中身が空になれば、どんなに売上があっても会社は倒れる。バックオフィスは「黒字倒産」を防ぐために、お金の動きを血眼で監視している。

きゅうよけいさん給与計算

社員の生活を支える最重要タスク。1円のミスも許されず、控除額や残業代の計算に全神経を集中させる。無事に振込を終えた瞬間の解放感は、事務職の特権。

きゅうじん求人

新しい仲間を募集すること。ハローワークへの届け出や求人サイトの管理など、良い人を採用するために泥臭い事務手続きを積み上げるのが人事・総務の役割。

く行

くぶん区分

消費税の「課税・非課税」や、経費の「部署別」などの仕分けルール。ここを適当にすると、決算前の集計で膨大な修正作業が発生し、バックオフィスが泣きを見る。

くりこし繰越(くりこし)

先月や去年の残高を次に引き継ぐこと。前期の終わりと今期の始まりの数字が1円でもズレていると、原因を探るための「終わらない旅」が始まる事務屋の宿命。

くじょう苦情(クレーム)

社内外からの不満の声。バックオフィスは直接の担当ではなくても、まずは「申し訳ございません」と受け止め、事態を鎮静化させる調整役を担うことが多い。

ぐたいてきな具体的な

事務職が現場に最も求める姿勢。「適当に」「いい感じに」という依頼を、「いつ・誰が・何を」というレベルまで具体的に掘り下げるのが事務屋の腕の見せ所。

くらうどクラウド

ネット上にデータを保存する仕組み。どこでも働けて便利だが、「ログインできない」「共有リンクが切れている」といった問い合わせにバックオフィスが追われることもしばしば。

げんぽん(くん)原本

コピーではない本物の書類。契約書や領収書の原本は、税務調査や裁判でも唯一の証拠になるため、バックオフィスは「これ原本ですか?」と鬼のように確認する。

くぎをさす釘を刺す

ミスを繰り返す人や、期限を守らない人に対し、事前に「今回は遅れないでくださいね」と念押しすること。社内の平和を守るための、バックオフィスなりの護身術。

こうとう(く)口頭

言葉だけで伝えること。現場は楽だが、事務屋にとっては「言った・言わない」のトラブルの元。どんなに急ぎでも、最後はメールや書面で証拠を残すのがプロの事務。

け行

けいり経理

「経営管理」の略。ただの計算係ではなく、お金の流れを通じて会社の健康状態をチェックする番人。数字が1円でも合わないと、自分たちの健康状態が悪くなるほど悩む。

けっさい決裁

権限を持つ人が「OK」を出すこと。この印鑑や承認ボタン一つをもらうために、事務方は膨大な説明資料や裏付けを用意して、上司の機嫌を伺うこともある。

けんしゅう検収

発注通りの品物が届いたか、正しく動くかを確認して「受け取りました」と認めること。ここを適当に済ませて後から不具合が見つかると、支払いを止められず泥沼化する。

げつじ月次(げつじ)

毎月行われる締め作業のこと。バックオフィスには「平穏な月」など存在せず、月初は常にこの月次処理に追われて、カレンダーの数字と格闘することになる。

けねん懸念

「このまま行くとヤバいかも」という心配事。事務屋が「一つ懸念点がありまして…」と切り出した時は、だいたい重大なミスやリスクを見つけた合図なので、無視してはいけない。

げんぽん原本

コピーではない本物の書類。契約書や領収書の原本を紛失すると、会社の信用問題や税務上の大問題に発展するため、バックオフィスはこれを神棚に供えるような気持ちで管理する。

げんせん源泉(源泉徴収)

給料や報酬からあらかじめ税金を差し引くこと。会社が社員の代わりに国に納めるお金なので、計算ミスは絶対に禁物。年末調整でこの「答え合わせ」をするのが冬の重労働。

けいひ経費

事業のために使ったお金。何でもかんでも経費で落とそうとする現場に対し、「それは私用ですよね?」と厳しく、しかししなやかに却下するのがバックオフィスの使命。

けっきん欠勤

予定されていた日に出勤しないこと。有休が足りない場合に発生し、給与からその分を差し引く(欠勤控除)計算が必要。事務側は「連絡があったか」の証拠をしっかり残しておく。

けいしき形式

書類の見た目やフォーマット。事務屋が「形式不備」で差し戻すのは意地悪ではなく、後で監査や税務署に突っ込まれないための愛のムチ(防衛策)である。

こ行

こういん公印

会社の代表印や社印のこと。これ一つで数億円の契約も結べてしまうため、バックオフィスは「いつ・誰が・何に押したか」を台帳でガチガチに管理する。

こぐちげんきん小口現金

切手代や急な交通費のためにオフィスに置いてある現金。夕方の精算で1円でも合わないと、ゴミ箱をひっくり返してでもレシートを探す、事務員の精神修行の場。

ごしょく誤植

印刷物や書類の文字間違い。自分の名前を間違えられるのと同じくらい、バックオフィスにとっては「恥」であり、信用問題に直結する。入念なチェックが欠かせない。

こていしさん固定資産

会社が長く使う高額な備品。古くなって邪魔になっても、帳簿上の手続き(除却処理)をしないと勝手に捨てられない、バックオフィスを悩ませる「重い」荷物。

さみだれしき(ご)五月雨式

一度に言えばいいことを、思い出したようにバラバラと送ってくること。事務作業を細切れにされ、集中力を削がれるため、バックオフィスが最も「まとめて言って!」と叫びたくなる瞬間。

こうせい校正

原稿と見比べて間違いを正す作業。一字一句、句読点一つまで見逃さない。地味だが、完璧な資料を出すためにバックオフィスが裏で血眼になっている工程。

こうすう工数

その作業にどれだけの時間と人数が必要かという単位。現場から「これすぐ終わるでしょ?」と言われた時、「これには3工数かかります(=そんなにすぐ終わりません)」と反論するための武器。

ごかんせい互換性

異なるソフトやバージョンでデータをやり取りできるかどうか。取引先の古いPCでファイルが開けないといったトラブル解決に、バックオフィスが奔走する原因になる。

さ行

さしもどし差し戻し

不備がある申請書を「やり直し!」と本人に返すこと。意地悪ではなく、ルールを守ってもらわないと後で自分が責任を問われるため、事務屋は心を鬼にしてクリックする。

さいむ債務

会社が他人に支払うべき義務。バックオフィスは「いつ・誰に・いくら」払うかを完璧に把握し、資金ショートが起きないよう常に目を光らせている重い責任の塊。

さいそく催促(督促)

期限を過ぎた提出物や支払いを「まだですか?」と突っつくこと。誰もやりたがらない損な役回りだが、バックオフィスがこの泥を被ることで会社の秩序が保たれている。

さいりょう裁量

自分の判断で処理して良い範囲。ガチガチのルールの中でも、事務担当者の「裁量」で現場を融通してあげると、たまに感謝されることもある貴重なカード。

そきゅう(さ)遡及(そきゅう)

過去の時点まで戻って効力を発生させること。4月に決まった昇給を4月分に遡って計算し直すなど、給与担当者にとっては計算間違いの恐怖と戦うイベント。

さいはっこう再発行

なくした領収書や証明書を作り直すこと。「すいません、なくしました」という現場の軽い一言の裏で、事務方は二重発行にならないよう整合性を取るなど、多大な労力を割いている。

ざせきひょう座席表

誰がどこに座っているかの地図。人事異動や席替えのたびに修正が必要。意外とこれがないと、「あの人どこ?」と探し回る無駄な時間が発生する重要資料。

さっしん刷新

古いルールやシステムを新しいものに変えること。便利になるはずが、導入当初は現場から「前の方が使いやすかった」と文句を言われ、バックオフィスが板挟みになるのはお約束。

し行

しようきかん試用期間

入社後の「お試し」期間。バックオフィスは、この期間が終わる前に本採用の手続きを進めたり、社会保険の加入時期を調整したりと、裏でカレンダーを睨みながら動いている。

しゃかいほけん社会保険

健康保険や厚生年金。給料から引かれる金額が大きいため、社員から「なんでこんなに高いの?」と詰め寄られるが、バックオフィスは国のルールに従って淡々と処理するしかない。

しめきり締め切り

事務作業の絶対的な期限。これを過ぎると決算が遅れ、振込が止まり、会社が機能しなくなる。期限を守らない人には、事務担当者の冷徹な督促メールが飛ぶことになる。

しわけ仕訳

取引を「借方」と「貸方」に分類すること。経理の基本中の基本だが、複雑な取引をどの勘定科目に放り込むかで、事務担当者の知識とセンスが問われる泥臭いパズル。

しつねん失念

「うっかり忘れていました」のビジネス敬語。自分がミスをした時に、少しでも知的な印象を与えてダメージを最小限に抑えようとする、バックオフィス必死の防衛用語。

すいとう(し)出納

現金や預金の出し入れ。現金を扱う「現金出納帳」の数字が、1日の終わりに実際の小銭と合致した時の安心感は、バックオフィス担当者にしか分からない至福の瞬間。

しょうにん承認

申請が認められること。ワークフローの「承認待ち」が長く続くと、事務作業がすべてストップするため、バックオフィスは承認者の席へ行って「ハンコお願いします」と急かすこともある。

しきゅう支給

お金や物を与えること。給与支給日にシステムトラブルで振込が遅れることは、バックオフィスにとって「死」を意味するほど重大な事故。毎月、無事に終わることを祈るばかり。

す行

すえおき据え置き

前の状態や金額をそのまま維持すること。「給与改定の結果、今回は据え置きです」という通知を送る際、バックオフィス担当者は少し申し訳ない気持ちで封筒を閉じる。

すきゃんスキャン

紙の書類を電子データに変えること。最新のクラウドを導入しても、結局は事務担当者がホチキスを外し、1枚ずつ複合機に通すという「超アナログ」な工程が必要になる。

すみやかに速やかに

「できるだけ早く」のビジネス表現。事務連絡で「速やかにご提出ください」と書く時は、実はバックオフィス側はもう「いい加減にして!」と限界が近いことが多い。

はかる(ず)図る

計画を立てたり、実現を目指したりすること。「業務の効率化を図る」は、バックオフィスが新しいシステムを導入したい時の稟議書に必ず書く、魔法のフレーズ。

すんし寸志

「わずかな気持ち」として渡す心付け。お祝いや感謝の印だが、目上の人から目下の人に渡す時の言葉なので、バックオフィスは封筒の書き間違いがないか細かくチェックする。

せ行

せいきゅうしょ請求書

対価を支払ってもらうための最重要書類。宛名間違い、金額ミス、振込先の漏れは、会社の信用を即座に失墜させる。発行ボタンを押す前、事務担当者の目は獲物を狙う鷹のように鋭くなる。

せいさん精算

出張費や経費の過不足を計算すること。期限ギリギリに「これ、領収書なくしたんですけど」と言ってくる現場の猛者に対し、いかに冷静に「認められません」と言えるかが事務の腕の見せ所。

せいしき正式

ルールに則った、間違いのない状態。「とりあえずメールで」という現場をなだめ、「正式な書類で出してください」と、手続きの正当性を死守するのがバックオフィスのプライド。

ぜいじゃくせい(せ)脆弱性

システム上の欠陥。IT兼務の事務担当者がこの言葉をニュースで見ると、血の気が引く。全社員に「至急アップデートしてください!」と一斉送信するまでがセット。

ぜせい(せ)是正

不適切な状態を正しく直すこと。監査などで「是正が必要」と指摘されると、これまでの事務フローを根本から見直す必要があり、バックオフィスの残業時間が跳ね上がる。

せったい接待

取引先への接待。経理担当者は、その飲み会が本当に「業務に必要だったか」を領収書から読み取ろうとする。あまりに高額なワインがあると、こっそり裏取りをすることもある。

せっしょう折衝

有利に進めるための話し合い。コピー機の保守契約やオフィス用品の価格交渉など、バックオフィスは「会社の財布」を守るために、日々業者とタフな折衝を繰り広げている。

せんぱん先般

「先日のこと」のビジネス表現。事務の問い合わせで「先般お願いしておりました書類ですが…」と切り出すのは、「いい加減に出せよ」というメッセージを優雅に包んだオブラート。

そ行

そうふ送付

書類などを送ること。「郵送」だけでなくメール添付でも使われる。バックオフィスは、送付前の「宛先間違い」が致命傷になることを知っているため、指差し確認が欠かせない。

そうさい相殺

貸しと借りを帳消しにすること。売掛金と買掛金を相殺して差額だけ振り込むなどの処理。経理上は便利だが、仕訳が少し複雑になり、ミスを誘発しやすいポイント。

そうむ総務

バックオフィスの何でも屋。備品管理から施設の電球交換、社内行事の運営まで、担当が決まっていない「隙間の仕事」はすべて総務の仕事になるという暗黙のルールがある。

そうき早期

早い段階。「早期解決」や「早期納入」など。バックオフィスとしては、問題が大きくなる前に早期発見・早期修正できるかどうかが、その後の平穏を左右する。

そきゅう遡及(そきゅう)

過去にさかのぼって効力を持たせること。昇給が決定した月まで戻って給与計算をやり直す「遡及支払い」など、事務担当者の作業量が倍増する恐怖のキーワード。

そしな粗品

ちょっとした贈り物。年末年始の挨拶回りなどで使うタオルの在庫管理や、熨斗(のし)の準備など、季節ごとの地味な手配もバックオフィスの重要任務。

そしきず組織図

会社の構造図。人事異動のたびにこれを美しく更新する。誰が誰の部下なのか、最新の「正解」を把握しているのはバックオフィスだけであることも多い。

そうたつ送達

書類が相手に届くこと。特に法的、公的な書類では「送った」ことよりも「相手が受け取った」ことが重要。事務方は書留やレターパックを使って、届いた証拠(エビデンス)を残す。

た行

たなおろし棚卸(たなおろし)

在庫や備品の数を実際に数える地獄のイベント。帳簿と実数が合わない時、倉庫の隅で「消えた1個」を探して途方に暮れるのがバックオフィスの風物詩。

たてかえ立て替え

会社のお金を社員が一時的に払うこと。精算時に領収書を紛失した社員をどう救済(あるいは突き放す)かが、事務担当者の永遠のテーマ。

はすう(た)端数

計算で出る「1円未満」の数字。切り捨てるか、切り上げるか、四捨五入するか。この小さな1円の設定ミスが、後に大きな不整合を招く火種になる。

たいしょくきん退職金

会社を去る人に払うお金。計算ルールが複雑なことが多く、一文字の間違いも許されないため、バックオフィス担当者は何度も計算機を叩き直す。

だこく(た)打刻

タイムカードを押すこと。押し忘れが多い社員への「打刻漏れ修正依頼」を出す作業は、事務側のリソースを地味に奪い続ける天敵。

だとうせい妥当性

その経費や判断が「もっともらしいか」ということ。監査の際に「この支出の妥当性は?」と聞かれた時、バックオフィスが即座に裏付けを出せるかが勝負。

たいがいてきに対外的に

会社の外、つまり世間や取引先に対して。「対外的にマズい」は、社内のわがままな意見を黙らせるためのバックオフィス必殺のパワーワード。

たんしゅく短縮

時間の切り詰め。「時短勤務」の手続きや、煩雑な事務フローの短縮。効率化を目指すバックオフィスの永遠の目標であり、最大の課題。

ち行

ちょうしゅう徴収

税金や社会保険料を給料から差し引くこと。国に代わって「取り立てる」役割のため、1円の計算ミスも許されない。社員から「手取りが減った!」と苦情が来る際の窓口もバックオフィス。

ちょくせつにゅうりょく直接入力

システムやExcelに数式を使わず数字を打ち込むこと。これをやると後から修正したときに計算が合わなくなる原因になるため、事務屋が最も嫌う禁じ手の一つ。

ちゅうもんしょ注文書(発注書)

「これを買います」という意思表示の書類。口約束での発注はトラブルの元。バックオフィスは「注文書、先にもらってください!」と現場に口を酸っぱくして言い続ける。

ちゃっきん着金

銀行口座にお金が届くこと。売掛金の回収チェックで、ネットバンキングの画面をリロードしながら着金を待つ瞬間は、経理担当者の鼓動が一番速くなる時。

ちょうたつ調達

必要な備品や資金を手に入れること。トナーが切れる前に予備を買い、資金が尽きる前に銀行と交渉する。「無くなってからでは遅い」のがバックオフィスの常識。

じゅうふく(ち)重複

同じ内容が重なること。二重振込や、同じ請求書を二回処理してしまうミス。これを防ぐための「消し込み」作業こそ、バックオフィスの真骨頂であり、最も神経を使う部分。

ちけん知見

知識と経験。新しい法律(インボイス制度など)への対応で、バックオフィスが外部セミナーに通い「知見」を深めないと、会社全体が法令違反のリスクにさらされる。

ちゅうだん中断

作業を一時止めること。事務作業中に「ちょっといいですか?」と現場に話しかけられ、集中力が中断されるのは日常茶飯事。これでミスが起きないよう、事務屋はメモを欠かさない。

つ行

つうちょう通帳

会社の現金の歴史が刻まれた聖典。ネットバンキング全盛期でも、実物の通帳記帳で現れる「不明な入金」や「謎の手数料」との戦いは終わらない。

つど都度

物事が起きるたびに行うこと。「後でまとめて」が通用しないバックオフィス業務において、「都度処理」ができるかどうかで月末の残業時間が決まる。

つのう追納

後から不足分を納めること。社会保険料の計算ミスなどでこれが発生すると、対象の社員への説明と謝罪、再計算という三重苦がバックオフィスを襲う。

つめ詰め

最終的な確認や調整。契約書や予算案の「詰め」が甘いと、運用後に必ずボロが出る。事務屋の仕事は、この最後の1ミリを詰める作業の連続である。

つりせん釣銭

小口現金などで発生するお釣り。現場から「小銭がないので1万円札でいいですか?」と聞かれ、銀行へ両替に走る事務担当者の背中はどこか切ない。

つうち通知

社内への告知。新しいルールの通知を出しても半分以上の社員が読んでいないことを、バックオフィスは経験上知っている。だからこそ、何度も、手を変え品を変え通知する。

つきあわせ突き合わせ

二つのデータを照合すること。請求書と納品書、通帳と帳簿。この「突き合わせ」でズレが見つかった時の高揚感と、原因不明の絶望感は事務職の醍醐味。

へて(つ)経て

※読み「つ(経)」関連。多くの承認ステップを経てようやく発行される1枚の書類。その背景にある、バックオフィス側の調整の苦労を分かってくれる人は少ない。

て行

ていかん定款

会社の憲法。法人口座の開設や助成金の申請で「コピーを出してください」と言われ、分厚いファイルを棚の奥から引っ張り出すのはバックオフィスの重要任務。

ていじ提示

証拠を見せること。「領収書を提示してください」「身分証を提示してください」。疑っているわけではないが、ルール通りに動くための通過儀礼として今日も繰り返す。

ていげん低減

コストやリスクを減らすこと。「経費低減」の旗振りをすると、現場から「ケチ」と言われがちだが、その削り出した1円が会社の利益を守ることを事務屋は知っている。

ていせいいん訂正印

間違いを直した証のハンコ。修正液が使えない重要書類で、これが増えれば増えるほど書類が汚くなり、事務担当者の心も少しずつ荒んでいく。

てきよう摘要

帳簿の備考欄。ここが空欄だと、1ヶ月後の自分が「これ何の金だっけ?」とパニックになる。未来の自分を救うために、今日も泥臭く詳細を書き込む。

てすうりょう手数料

振込などで引かれるお金。「先方負担か自社負担か」の確認を怠ると、入金額が数百円合わなくなり、その確認のために数千円分の人件費(時間)が溶ける矛盾。

てはい手配

準備すること。出張の宿、会議の弁当、お祝いの花。ミスがあれば自分が頭を下げることになるため、バックオフィスはダブルチェックを欠かさない。

てもと手許(てもと)

手元にある現金や資料。「手許現金の照合」など、今そこにある数字と帳簿を一致させる作業は、バックオフィスの誠実さが最も試される瞬間。

と行

とくそく督促

期限を過ぎた支払いや書類提出を促すこと。相手との関係を壊さず、かつ確実に動いてもらうための「言い回し」に、バックオフィスの熟練の技が光る。

とつごう突合(とつごう)

二つのデータを照らし合わせて不一致がないか確認すること。事務職の時間の半分はこれと言っても過言ではない。「突き合わせ」のより専門的な言い方。

とうろく登録

マスターデータへの追加。新入社員の情報をシステムに入力する際、一文字でも間違えると給与振込や保険証発行に響くため、入力後の見直しは必須。

とりひきさき取引先

ビジネスの相手。バックオフィスにとっては「お金を払ってくれる神様」か「お金を払わなければならない相手」。どちらにせよ、失礼があってはならない対象。

とっきじこう特記事項

特に記しておくべき内容。契約書の隅っこにあるこの欄に、重要な例外ルールが隠されていることが多いため、事務屋はここを読み解く力に長けている。

とうかつ統括

バラバラな部署や業務を一つにまとめること。バックオフィスは全社の情報を「統括」する立場にあり、全体のバランスを見て調整を行う舵取り役でもある。

とうちゃく到着

郵便物や荷物が届くこと。待っていた重要書類が到着した瞬間の安堵感と、直後に始まる怒涛の開封・仕分け・入力作業はセット。

とじる閉じる

一日の業務や一年の決算を終わらせること。また、物理的にファイルを閉じること。無事に「閉じられた」時の解放感こそ、バックオフィスの至福。

な行

うちわけ(な)内訳

合計金額の詳しい明細。現場から「諸経費」の一言で片付けられた請求書が回ってくると、バックオフィスはその中身を暴くために聞き取り調査を開始する。

なよせ名寄せ

バラバラに登録された同一人物や同一企業のデータを一つにまとめること。重複登録を見つけた時の「やっぱりあった!」という快感と、統合する手間の面倒くささは表裏一体。

なまみ生身(なまみ)

デジタルではなく、実際の人間。自動化を進めても、最後は「生身の人間」による判断やハンコ、手渡しが必要になる。バックオフィスが最も神経を使うのは、このアナログな部分。

なげかけ投げかけ

検討を依頼すること。改善案を「投げかけた」ものの、忙しい現場にスルーされ続け、結局自分で全部やる羽目になるのはバックオフィス担当者の切ない日常。

なにとぞ何卒

「どうかお願いします」の最上級。無理なお願いをするときや、何度も督促メールを送る際、最後はこの言葉を添えて「怒っていませんよ」というポーズを必死に作る。

なついん捺印

ハンコを押すこと。契約書の割印(わりいん)がズレたときの絶望感は、事務担当者にしか分からない。電子署名が進んでも、朱肉の匂いからは逃れられない。

ならびかえ並び替え

Excelでのソート作業。あいうえお順、日付順。この並び替え一つで、資料の読みやすさが劇的に変わる。バックオフィスは「見やすさ」に異常な情熱を注ぐ。

ないぶとうせい内部統制

会社が正しく運営されるための仕組み。建前ではなく、不正を防ぐための厳しいルール。「なんでこんな面倒な手順が必要なの?」という現場の不満を背中で受け止めるのが事務の役目。

に行

にゅうきんかくにん入金確認

予定通りにお金が振り込まれたかチェックすること。1円でも足りないと、振込手数料の引き忘れか、それとも未回収かの調査が始まり、経理担当者の顔が険しくなる。

にんい任意

「やりたければやって良い」という意味。アンケートなどを「任意」にすると、現場の回答率が極端に下がるため、バックオフィスは結局「原則、回答をお願いします」と付け加えることになる。

にんてい認定

公的に認められること。助成金の申請や労災の認定など。バックオフィスは、この「認定」をもらうための膨大な証拠書類(エビデンス)を泥臭く集める職人である。

にっけいひょう日計表

その日の現金の出入りをまとめた表。これを溜めると「どこで数字がズレたか」が迷宮入りするため、どんなに疲れていてもその日のうちに終わらせたい、事務の宿題。

にじゅうしわけ二重仕訳

一つの取引を二回入力してしまうミス。売上が倍に見えてしまうため、決算前に見つけると冷や汗が出る。バックオフィスは常に「これ、前も入れたっけ?」と疑いながら作業する。

にちじ日次(にちじ)

毎日行う作業のこと。郵便物の回収、掃除、ゴミ出し、データのバックアップ。地味すぎて誰も褒めてくれないが、一日でも欠かすと会社が回らなくなる大切なルーチン。

にすがた荷姿(にすがた)

荷物が梱包された状態。備品を発注する際、どんな「荷姿」で届くかによって、受け取り場所や片付けの工数が変わるため、総務担当者は意外と気にしているポイント。

にんか認可

行政からゴーサインをもらうこと。保育園の利用手続きや事業の免許など、認可が下りるまでの長い待ち時間を、現場のプレッシャーに耐えながら管理するのもバックオフィスの役目。

ぬ行

ぬきうち抜き打ち

事前の連絡なしに行う検査や実査。「抜き打ちの棚卸」や「金庫チェック」は、バックオフィスが秩序を守るための最後の手段。現場の緊張感はマックスになるが、不正防止には欠かせない。

ばっぽんてき(ぬ)抜本的

原因の根っこから変えること。何度も繰り返される事務ミスに対し、バックオフィスが「抜本的な対策(=システムの導入やルールの全面刷新)」を突きつける時の決意の言葉。

おち(ぬ)漏れ(ぬけ)

※読み「ぬ(け)」関連。チェックリストを通り抜けてしまったミス。事務屋にとって「漏れ」は、後から大きなトラブル(未払いや二重払い)に化けるため、最も恐ろしい存在。

ぬりつぶし塗りつぶし

Excelや書類でのマーキング。完了したタスクを塗りつぶしていく瞬間の達成感は、バックオフィス業務の数少ない癒やし。逆に、真っ赤に塗りつぶされたエラー箇所はトラウマ級。

ぬるい温い(ぬるい)

チェックや管理が甘い状態。外部監査から「管理が温い」と指摘されると、バックオフィス全員が連帯責任で厳しい改善報告書を書く羽目になる。

がく(ぬ)金額(ぬ)

※読み「ぬ(がく)」関連。バックオフィスが最も愛し、最も憎む対象。1円の「金額」に泣き、1円の「金額」に笑う。すべてを数字(金額)で語るのが事務のルール。

ね行

ねんまつちょうせい年末調整

バックオフィスの冬の風物詩であり、最大の山場。全社員から集める控除書類の不備、書き方のミス、期限遅れと戦いながら、一人ひとりの税額を確定させる過酷なミッション。

ねんじ年次

「年次決算」「年次有給休暇」など。1年単位で管理すべき重要項目のこと。月次とは比較にならないほどの重圧と作業量が、バックオフィスのカレンダーに刻まれている。

ねまわし根回し

新しいルールを導入する前に、影響力の強い上司や部署にこっそり相談しておくこと。これなしで正論を振りかざすと、事務現場は大炎上することを事務屋は知っている。

ねびき値引き

本来の価格から安くしてもらうこと。経理としては、値引き後の金額が請求書と合っているか、端数処理で誤差が出ていないか、いつも以上に目を光らせる必要がある。

ねんしょ念書

後日の証拠として念のために取っておく書類。領収書を紛失した際などに「次は絶対に紛失しません」といった誓約として書かせる、バックオフィスなりのリスクヘッジ。

ねっとばんきんぐネットバンキング

銀行に行かずに振込ができる魔法のツール。しかし、二段階認証や電子証明書の更新期限など、管理を怠ると「振込ができない!」とバックオフィスがパニックになる元凶でもある。

ねんが年賀

年賀状や新年の挨拶。出す・出さないの判断、住所録の最新化、そして膨大な宛名印刷。デジタル化が進んでも、総務担当者の師走を忙しくさせる伝統行事。

ねばりづよい粘り強い

提出物を出さない社員を追いかけ、数字が合うまで突き合わせ、不条理なクレームを受け止める。バックオフィスで生き残るために最も必要なのは、この「粘り強さ」である。

の行

のうひんしょ納品書

品物と一緒に届く「確かに届けました」という証。請求書と内容が合っているか突合(とつごう)するための重要な証拠書類。これがないと、バックオフィスは支払いのGOサインを出せない。

のうき納期

品物や成果物を納める期限。現場が「納期が遅れます」と軽く報告してきても、バックオフィス側では支払計画や売上計上のタイミングをすべて組み直す大騒ぎになる。

のうふ納付

税金や社会保険料を国や自治体に納めること。納付期限を1日でも過ぎると「延滞税」という無駄な経費が発生するため、事務担当者はカレンダーに特大の印をつけて死守する。

のうない脳内

マニュアル化されていない、担当者の頭の中にだけあるルール。バックオフィスで「脳内ルール」が増えすぎると、その人が休んだ瞬間に会社が止まるため、言語化(マニュアル化)が急務。

のりつぎ乗り継ぎ

交通費精算で発生する、電車やバスの乗り換え。最短・最安ルートで申請されているか、事務屋は「駅すぱあと」や「ジョルダン」を駆使して、現場の申請を厳しくチェックする。

のっとる則る

法律や社内規程に従うこと。「規程に則り、却下します」は、バックオフィスが不適切な要求を断る際の最強の盾。感情ではなく、ルールで動くのが事務の鉄則。

のべ延べ

重複を許して合計した数。「延べ人数」など。イベントの参加者数や作業時間を報告する際、実数(ユニーク数)と延べ数のどちらで集計するかで、報告書の印象が大きく変わる。

のぼり上り(データ)

※読み「の(データ送信)」関連。バックアップや大容量ファイルの送信(アップロード)。バックオフィスの通信環境が遅いと、クラウドへのデータ保存が終わらず、帰宅時間が遅れる原因になる。

は行

はいぞく配属

新入社員や異動者がどの部署で働くか決まること。バックオフィスはこれに合わせて、PCの手配、アカウント作成、デスクの確保、名刺の発注など、裏で猛烈な勢いで準備を整える。

はっそう発送

書類や荷物を送り出すこと。集荷時間に間に合わせるためのラストスパートは、事務屋の日常。中身の入れ間違いや宛先ミスは許されないため、封をする直前の緊張感は異常に高い。

はっちゅう発注

必要なものを注文すること。現場の「適当に買っといて」を、正確な品番・数量・納期に落とし込み、予算内で最も安く買えるルートを探すのがバックオフィスのこだわり。

はんしゃちぇっく反社チェック

取引先が反社会的勢力と関わりがないか調べること。コンプライアンスの要(かなめ)。これを怠って後から発覚すると、会社が潰れるリスクがあるため、バックオフィスは一切の妥協を許さない。

はんかんひ販管費

販売費及び一般管理費。バックオフィスの人件費や家賃、光熱費、事務用品代などが含まれる。ここをいかに効率よく管理し、会社の利益を守るかが事務方の腕の見せ所。

はんい範囲

仕事や責任の境界。「どこまでが事務の仕事か」という範囲が曖昧だと、気づけば全社の雑用が集中してしまうため、バックオフィスは時として厳格に「範囲」を主張する必要がある。

はんめい判明

隠れていた事実がわかること。突き合わせの結果、数ヶ月前の入力ミスが「判明」した瞬間の、あのなんとも言えない脱力感と、修正作業への覚悟は事務職あるある。

はっせいしゅぎ発生主義

お金の動きではなく、取引が起きた時点で帳簿につける考え方。「まだ払っていないから経費じゃない」と言う現場に対し、この原則を説明して納得させるまでが経理の仕事。

ひ行

ひかえ控え

発行した書類のコピーや写し。現場が原本を紛失した際、「控え」があるかどうかでバックオフィスの命運が決まる。事務屋にとって、控えを取らないという選択肢は存在しない。

ひきおとし引落

公共料金や税金が口座から自動で引かれること。残高不足で引落不能になると、会社の信用に傷がつくため、バックオフィスは常に口座残高と引落予定日を同期させている。

ひかぜい非課税

消費税などがかからない取引。通勤手当の一定額や慶弔見舞金など、どれが「非課税」かを正確に仕分ける知識が、バックオフィスの専門性を支えている。

びひん備品

文房具からオフィス家具まで、会社で使う道具。誰が持ち出したか、ストックはあといくつか。誰も気にしない細かい管理を、バックオフィスが黙々とこなすことで業務が回る。

ひほけんしゃ被保険者

社会保険に入っている社員本人のこと。入社・退職・扶養増減のたびに発生する「被保険者資格」の手続きは、書類が複雑でバックオフィス担当者を悩ませる種。

ひづけ日付

事務作業において最も重要な情報。領収書の日付、契約の日付、提出の日付。ここが1日でもズレると、経理上の「期」が変わってしまうこともあるため、事務屋の目は常に日付へ向く。

ひようたいこうか費用対効果

かけたお金に対してどれだけのリターンがあるか。新しい事務ツールの導入時、現場の「便利そう」という感覚を、バックオフィスは数値でこの「費用対効果」として説明しなければならない。

ひょうじゅんほうしゅうげつがく標準報酬月額

社会保険料を計算するための「等級」。残業代が増えるとこの等級が上がり、本人の手取りが減る。この複雑な仕組みを社員にわかりやすく説明するのも、バックオフィスの苦労の一つ。

ひわり日割り

月途中の入退社や契約変更時に、1日単位で計算すること。月によって28日だったり31日だったりするため、計算ミスが起きやすい。バックオフィスは電卓を叩く手が止まらない。

ひとく秘匿

情報を隠し持つこと。役員の給与、社員の個人情報、リストラ計画。バックオフィスは会社の「秘密」を最も多く抱える場所であり、口が堅いことが最大の採用条件になる。

ふ行

ふりこみ振込

銀行口座にお金を送ること。給与や買掛金の振込データ送信ボタンを押すとき、バックオフィス担当者の指先には「一円のミスも許されない」という会社の命運がかかった重圧が走る。

ふくしゃ複写

コピーすること。最近はデジタル化が進んだが、領収書や契約書の「控え」を複写して保管しておく安心感は、バックオフィスのリスク管理において代えがたいものがある。

ふび不備

書類の記入漏れや間違い。現場から届く書類に「不備」があると、バックオフィスは差し戻しや修正依頼に追われる。事務屋の仕事の半分は、この不備との戦いと言っても過言ではない。

ぶしょ部署

組織の区切り。経費精算などで「部署コード」の間違いがあると、会社の損益計算が狂ってしまう。バックオフィスは全社の組織図を誰よりも正確に把握している必要がある。

ふさい負債

会社が返すべき借金や未払金。経理担当者は「いつ、いくら支払うべき負債があるか」を常に管理し、会社のキャッシュ(現金)が底をつかないよう、日々資金繰りに目を光らせている。

ふたい附帯(ふたい)

メインの物事にくっついてくること。「附帯業務」など。バックオフィスには、本来の目的以外に発生する地味で細かい附帯作業が山積みだが、これらが全体の歯車を回している。

ふくしょく復職

休んでいた社員が仕事に戻ること。社会保険の手続き、復職前面談の設定、PCの再セットアップなど、バックオフィスは社員がスムーズに戦線復帰できるよう、裏方として完璧な準備を整える。

ふくりこうせい福利厚生

給料以外で社員に提供されるサービス。社宅、健康診断、慶弔見舞金。これらが「当たり前」に利用できる裏には、膨大な規程の管理と申請処理をこなすバックオフィスの努力がある。

ふか賦課(ふか)

税金などを割り当てて負担させること。住民税の「特別徴収税額決定通知書」が役所から届く時期、バックオフィスは全社員の給与システムにその額を一つずつ入力する、根気のいる作業に没頭する。

ふたんきん負担金

特定の事業のために支払う分担金。会社が負担する社会保険料などは、実は給与明細に載っている本人の負担額と同じ(あるいはそれ以上)であることを、バックオフィスは通帳を見ながら実感する。

へ行

へんかん返還

受け取ったものを返すこと。退職時に保険証や入館証、貸与PCを「返還」してもらう作業。一つでも漏れるとセキュリティ事故に繋がるため、バックオフィスはチェックリストを手に目を光らせる。

へいじょう平常

いつも通りであること。バックオフィスにとっての「平常」は、何の問題もトラブルも起きないこと。しかし、その「平常」を維持するために、裏では膨大な量のルーチンワークをこなしている。

へいこう並行

二つのことを同時に進めること。新システムの導入中、旧システムでも同時に入力を続ける「並行稼働」は、事務担当者の作業量が単純に2倍になる、過酷な移行期間の代名詞。

へいしゃ弊社

自分の会社をへりくだって言う言葉。対外的なメールや書類で、バックオフィス担当者が最も頻繁にタイピングする単語の一つ。会社の「顔」として振る舞う際の基本のキ。

べっと別途

それとは別に、という意味。「詳細は別途資料をご参照ください」。案内文をスッキリさせるための便利な言葉だが、肝心の別途資料が見当たらないと現場から即座に問い合わせが来る。

へんそう返送

送られてきたものを送り返すこと。契約書類などを送る際、バックオフィスは相手が迷わないよう「返信用封筒」を同封し、切手の貼り忘れがないかまで確認する気遣いの達人。

へんけいろどうじかんせい変形労働時間制

忙しい時期に合わせて働く時間を調整できる制度。勤怠管理が非常に複雑になるため、給与計算の時期になるとバックオフィス担当者は、各社員の労働時間が枠内に収まっているか必死に計算する。

べんさい弁済

債務を履行して消滅させること。平たく言えば「借金を返す」ことだが、法律や経理の硬い文脈で使われる。バックオフィスはこの言葉が出てくるような法的書類の処理にも対応しなければならない。

ほ行

ほうていちょうしょ法定調書

税務署に提出が義務付けられている書類。支払調書や源泉徴収票など。1月のバックオフィスは、これを作成するために1年間の全取引を総ざらいする「法定調書パニック」に陥るのが常。

ほうじんかーど法人カード

会社名義のクレジットカード。経費精算を楽にするはずが、私的利用がないか、利用明細と領収書の突き合わせが毎月発生し、バックオフィス側の管理工数は逆に増えることもある諸刃の剣。

ほうこくしょ報告書

事実や経過をまとめた書類。トラブルが起きた際の「事故報告書」や「顛末書」など。バックオフィスはこれを受け取り、ファイリングし、二度と同じ過ちが起きないよう仕組みを整える係。

ほうしん方針

目指す方向ややり方。経営方針が変わると、バックオフィスのフローもガラリと変わる。現場の混乱を最小限に抑えつつ、新しい方針を「実務」に落とし込むのが事務担当者の腕の見せ所。

ほじゅう補充

足りなくなった分を補うこと。コピー用紙や文房具の補充など。誰も見ていないところでバックオフィスが在庫を補充し続けているからこそ、社員は今日も当たり前に仕事ができる。

ほぞんきかん保存期間

書類を捨ててはいけない期間。領収書は7年、雇用保険関連は4年など。法律で細かく決まっており、バックオフィスは「これ捨てていいですか?」という現場の問いに即答できる知識が必要。

ほしょうにん保証人

責任を肩代わりする人。入社時の「身元保証書」などで登場する。書類に不備がないか、印鑑証明と合っているかなど、バックオフィスは厳しい目でチェックを行う。

ほじょきん補助金

国や自治体からもらえる返済不要のお金。もらうための条件が非常に厳しく、バックオフィスは数百枚に及ぶ証拠書類を整理し、1円のズレもない報告書を作り上げる戦いに挑む。

ほりゅう保留

一旦止めておくこと。確認が必要な請求書などを「保留」フォルダに入れるが、気づけばそこが魔窟と化している。バックオフィスにとって保留を片付ける日は、心のデトックス日。

ほんにんかくにん本人確認

その人であるか確かめること。マイナンバーカードや免許証の提示。バックオフィスは、この極めて重要な個人情報を「預かり、確認し、適切に破棄(または管理)する」重い責任を負っている。

ま行

まいなんばーマイナンバー

特定個人情報。バックオフィスが扱う情報の中で最も取り扱いに注意が必要なもの。物理的な管理、アクセスの制限、漏洩対策など、事務担当者の精神的プレッシャーの源。

まえばらい前払い

対価を先に支払うこと。家賃や年間保守費など。経理上は「前払費用」として処理し、毎月少しずつ費用化していくなど、地味に計算の手間がかかる項目。

まどぐち窓口

社内外からの問い合わせを受ける場所。バックオフィスは「会社の何でも相談窓口」になりがち。誰に聞けばいいか分からない案件は、最終的にすべて事務担当者のデスクへ届く。

まさつ摩擦

意見の食い違い。ルールを押し通そうとするバックオフィスと、自由に動きたい現場の間で必ず起きる。これを最小限に抑えつつ業務を遂行する調整力が、事務のプロには求められる。

まつじつ末日

月の最後の日。「月末」とも。多くの支払い、締め切り、計上が集中する、バックオフィスがカレンダーで最も赤丸をつけたい、戦場のような1日。

まにあわせる間に合わせる

期限を死守すること。銀行の営業終了時間、集荷のトラックが来る時間。1分でも過ぎたらアウトという状況で、バックオフィスは驚異的な集中力とスピードを発揮する。

ばんぜん(ま)万全

※読み「ま(ばんぜん)」関連。手落ちがないこと。入社式や株主総会など、絶対に失敗できないイベントに向けて、バックオフィスは「万全の体制」を整えるために寝る間を惜しんで準備する。

まんぞくど満足度

従業員の満足度。福利厚生の充実や、オフィスの環境改善など、バックオフィスが取り組む施策の最終的な評価指標。会社のファンを増やすための隠れた重要課題。

み行

みはらいきん未払金

まだ支払っていないお金。請求書が届いているのに処理を忘れていると、経理上の負債として残り続ける。バックオフィスは「払い忘れ」がないか、常にリストと格闘している。

みつもりしょ見積書

金額の予定が書かれた書類。発注前の「相見積(あいみつもり)」で安さを比較したり、予算を通すための根拠にしたり。事務担当者は、この1枚からすべてが始まると知っている。

みとめいん認印

日常の事務作業で使うハンコ。宅配便の受け取りや社内の回覧板など、バックオフィスのデスクの引き出しには必ずと言っていいほど「シャチハタ」が常備されている。

みしゅうきん未収金

まだ受け取っていないお金。入金確認の際、これがあるとバックオフィスは「あれ?入ってない…」と青ざめる。取引先へ「お忘れではないですか?」と優しく催促するのも仕事。

みなし見做し(みなし)

実際とは違っても、そう決めること。「みなし残業」など。法律や規程上の解釈が難しく、バックオフィスは社員に正しく説明するために専門用語を噛み砕く必要がある。

みおとし見落とし

チェックしたはずなのに見逃してしまうミス。どんなに優秀な事務担当者でも、疲れていると日付や金額の1桁を見落とす。これを防ぐための「ダブルチェック」こそがバックオフィスの命綱。

めいさい(み)明細

※読み「み(めいさい)」関連。給与明細や利用明細。バックオフィスは、全体の合計金額よりも、この「1円単位の内訳」に異常なほどの執着と愛情を持って接している。

みさい未済(みさい)

まだ終わっていないこと。タスク管理表が「未済」で埋まっていると、バックオフィスの胃はキリキリと痛む。すべてのステータスを「完了」にするまで、事務屋の戦いは終わらない。

む行

むこう無効

効力がなくなること。期限切れの領収書や、押印のない契約書。バックオフィスは「それは無効です」と冷徹に告げなければならない時があるが、それは会社を守るための優しさでもある。

むだん無断

許可を得ないこと。「無断欠勤」や「無断外出」。これが発生すると、バックオフィスは安否確認から規程の確認、勤怠控除の計算まで、イレギュラーな対応に奔走することになる。

むじゅん矛盾

つじつまが合わないこと。Aの書類とBのデータで数字が違う。この「矛盾」を見つけ出し、どちらが正しいかを突き止める作業は、バックオフィスの探偵的な一面。

むしょう無償

タダであること。サンプル品の受領や、無償譲渡。経理上は「0円」であっても、そのやり取りをどう記録するかで悩むのがバックオフィスの性(さが)。

むすび結び

文章の終わり。ビジネスメールの「結びの挨拶」は、その担当者の品格を表す。バックオフィスは「何卒よろしくお願い申し上げます」のバリエーションを100通り持っている(気がする)。

むねさんずん胸三寸(むねさんずん)

自分の心の中。重要事項の決定が上司の「胸三寸」で決まる際、その決定をいかにスムーズに「公的な書類」に落とし込むかが、秘書や事務方の腕の見せ所。

むきめい無記名

名前が書いていないこと。無記名の領収書は税務調査でツッコミを受ける元凶。バックオフィスは「必ず宛名を書いてもらってください!」と口を酸っぱくして言い続ける。

め行

めいさい明細

取引の細かい内容。バックオフィスは「合計10万円」という大まかな数字よりも、その中身が「いつ・誰が・何に」使ったのかという1円単位の明細に異常な情熱を注ぐ。

めいぼ名簿

社員や取引先のリスト。住所変更や家族構成の変更を反映し忘れ、重要書類が届かないトラブルを防ぐため、バックオフィスは常に最新の「正しい名簿」の維持に心血を注ぐ。

めんぜい免税

税金の支払いが免除されること。「消費税免税事業者」かどうかの判定や、インボイス制度開始後の対応など、複雑な税制に振り回されるのはいつもバックオフィスの宿命。

めんだん面談

評価や採用のために話し合うこと。バックオフィスはスケジュール調整、会場手配、履歴書の管理など、面談が円滑に進むための「場作り」を完璧にこなす黒子(くろこ)である。

めけん目検(めけん)

目で見て確認すること。システムが「OK」と言っても、最後は人間の目でフォントのズレや印影のカスレをチェックする。このアナログな「目検」こそが、最終的な品質を担保する。

めいぎ名義

書類上の名前。銀行口座や契約の「名義」が1文字でも会社名と違うと、手続きは冷酷にストップする。バックオフィスは「株式会社」を「(株)」と略すことさえ許さない時がある。

めんじょ免除

義務を解かれること。産休・育休中の社会保険料免除など、社員の生活に直結する手続きを「忘れていました」で済ませるわけにはいかない。バックオフィスは法律の番人でもある。

めもメモ

忘備録。付箋やメモ帳。バックオフィスのデスク周りは、自分への戒め(締め切り)や他人への伝言(電話折り返し)のメモで溢れているが、それがパズルのように完璧に管理されている。

も行

もうら網羅

漏れなくすべて集めること。監査資料の準備などで「全取引を網羅したリストを出して」と言われた際、バックオフィスはデータの海に潜り、1件の漏れも許されない完璧な表を作り上げる。

しんこく(も)申告

※読み「も(しんこく)」関連。確定申告や年末調整。バックオフィスにとっての「申告」は、社員から集める膨大な紙との格闘を意味し、その正誤を一つずつ検証する根気のいる作業。

もちだし持ち出し

備品やデータを外へ出すこと。情報漏洩のリスクを管理するため、バックオフィスは「持ち出し管理簿」を運用し、現場の「ちょっと借りるだけ」を厳しくチェックする。

もくひょう目標

成し遂げるべき指標。売上目標とは縁遠いと思われがちだが、バックオフィスにも「残業時間20%削減」や「ペーパーレス化100%」といった、血の滲むような管理目標がある。

もんごん文言

書類に書かれた言葉。契約書の「文言」一つで、将来のトラブル時の責任の所在が180度変わる。バックオフィスは言葉の端々に潜むリスクを嗅ぎ分ける専門家でもある。

もうしおくり申し送り

担当が変わる際などの情報の引き継ぎ。バックオフィスの仕事は属人化しやすいため、この「申し送り」が雑だと、後任者が地獄を見ることを経験上熟知している。

もはん模範

手本となること。ルールを守らせる立場のバックオフィスが、一番ルールを破るわけにはいかない。経費の使い方から勤務態度まで、常に「模範」であることが求められる。

もとちょう元帳(もとちょう)

すべての取引の集大成。「総勘定元帳」など。帳簿の数字が合わないとき、最後の最後に頼るのはこの元帳。1行ずつ遡り、原因を突き止めた時の快感はバックオフィスだけの特権。

や行

やっかん約款

サービスの利用ルール。あまりの細かさに誰も読まないが、バックオフィスはトラブルが起きた際にここを盾にして「ここに書いてあります」と会社を守る盾にする。

やくいん役員

経営のトップ層。バックオフィスにとって、役員の経費精算やスケジュール管理は、一分のミスも許されない「特級呪物」のような緊張感を伴う任務である。

やくしょく役職

部長、課長などの肩書き。名刺を発注する際や組織図を作る際、役職名が少しでも古いと失礼にあたるため、バックオフィスは常に最新の人事情報をアップデートしている。

やすみ休み

有給休暇や特別休暇。全社員の「休み」を管理するバックオフィスだが、当の本人は月末・月初や決算期に「休み」を取りづらいという、悲しいジレンマを抱えている。

やといいれ雇い入れ

人を採用すること。雇用契約書の締結から健康診断の受診、各種保険の加入手続きなど、バックオフィスは新入社員が安心して働けるよう、山のような書類と向き合う。

やりとり遣り取り

情報の交換。メールやチャットでの「言った・言わない」の争いを防ぐため、バックオフィスは重要な遣り取りを必ずテキスト(証拠)として残す習性がある。

やりなおしやり直し

事務ミスの修正。書類の再発行や仕訳の打ち直し。バックオフィスにとって最も避けたい言葉だが、これを完璧にこなすことでしか、歪んだ数字を正すことはできない。

やくじょう約定(やくじょう)

契約を結ぶこと。特に「約定日」は支払いや決済の期限を指し、バックオフィスはこの日を起点にすべての資金移動を組み立てる。

ゆ行

ゆうきゅうきゅうか有給休暇

社員の権利。付与日数の計算や消化率の管理など、バックオフィスは「誰がいつ休んだか」を正確に把握し、労働基準法に抵触しないよう見守るガーディアンである。

ゆうせんじゅんい優先順位

タスクの順番。「全部至急!」と叫ぶ現場に対し、バックオフィスは冷静に「振込期限」や「法的締切」を基準に優先順位をつけ、パニックを鎮める防波堤の役割を果たす。

ゆうこうきげん有効期限

証明書やポイント、契約の命。バックオフィスは会社のあらゆる「有効期限」をリスト化し、失効する前に更新手続きを行う「更新の番人」でもある。

ゆうそう郵送

郵便で送ること。電子化が進んでも、原本至上主義の書類はまだ多い。切手の在庫管理や、料金後納の処理など、地味に手間のかかるアナログ業務の代表格。

ゆうよ猶予

期限を延ばすこと。税金の支払猶予や提出期限の延長など。どうしても間に合わない時、バックオフィスは各所へ頭を下げ、「猶予」を勝ち取るための交渉役もこなす。

ゆうし融資

銀行からお金を借りること。バックオフィスは融資を受けるために、会社の健康診断書である「決算書」を磨き上げ、銀行員からの鋭い質問に論理的に答える準備を整える。

ゆにっとユニット

組織の最小単位。部署よりも細かい「ユニット」単位で採算管理(管理会計)を行う場合、バックオフィスは非常に細かい仕分け作業を求められることになる。

ゆがみ歪み

制度と実態のズレ。急成長する会社では、ルールが現場に追いつかず「歪み」が生じやすい。その歪みをいち早く察知し、新しい制度で整えるのがバックオフィスの使命。

よ行

よさん予算

会社が使えるお金の枠。バックオフィスは「予算オーバー」に厳しく、現場の無計画な出費を止めるストッパー。実績と比較して「予実管理(よじつかんり)」を行うのが月次の恒例行事。

よきん預金

会社の血液。帳簿上の数字と銀行の残高が1円でもズレていると、バックオフィス担当者は原因が判明するまで帰れない。通帳記帳に行く際の防犯意識は人一倍高い。

よみあわせ読み合わせ

二人一組で書類とデータを突き合わせる伝統的なチェック法。「1、2、3、4、5……」と読み上げる声がオフィスに響くとき、バックオフィスは最高レベルの集中モードに入っている。

ようしき様式

書類の決まったカタチ。役所が指定する「様式第〇号」や社内規定のフォーマット。独自アレンジを好む現場に対し、バックオフィスは「様式通りに書いてください」と優しく、かつ断固として伝える。

ようけん要件

満たさなければならない条件。助成金の受給要件や、社会保険の加入要件。バックオフィスは、法律の細かい「要件」を読み解き、会社が損をしないように目を光らせている。

げんせん(よ)源泉(よ)

※読み「よ(げんせん)」関連。給与から天引きする税金。会社が国に代わって徴収するため、バックオフィスは1円のミスも許されない。年末調整で「源泉徴収票」を出すまでが冬の戦い。

よはく余白

書類の空いているスペース。重要書類に勝手なメモを書かれるとバックオフィスは困惑する。一方、スケジュールに「心の余白」がないほど忙しいのがバックオフィスの日常でもある。

よくし抑止

悪いことが起きないように止めること。「抜き打ちチェック」や「厳しい規程」は、不正を「抑止」するためのバックオフィスなりの愛のムチ。

ら行

らいふさいくるライフサイクル

備品やPCの導入から廃棄までの流れ。バックオフィスは「いつ買い替えが必要か」という資産の寿命を管理し、無駄なコストを抑えつつ業務効率を維持する計画を立てる。

らいんライン

指揮命令系統のこと。バックオフィスは「ラインの承認」が通っていない勝手な行動に厳しい。組織の規律を守るため、正しいルートで申請が上がってくるよう目を光らせる。

られつ羅列

数字や項目を並べること。バックオフィスが作る資料は、単なる「数字の羅列」であってはならない。そこから会社の異常や改善点を見つけ出し、経営層に伝えるのが本来の役割。

らっかさん落下傘(採用)

中途で入ってくる役員や管理職。バックオフィスは、彼らが新しい環境で即戦力になれるよう、PCの準備から社内ルールのレクチャーまで、完璧な受入態勢を整える。

らんにんぐこすとランニングコスト

維持費。サブスク代や保守料など、放っておくと膨らむ固定費。バックオフィスは定期的にこれを見直し、「もっと安いプランはないか」と血眼になってコストカット案を練る。

らんちょう乱丁

資料のページ順がバラバラなこと。株主総会や重要会議の資料でこれが発生すると、バックオフィスの信頼は失墜する。製本後の最終チェックは、事務職の執念の見せ所。

らいきゃく来客

会社を訪れるお客様。会議室の予約管理、お茶出し、入館証の発行。バックオフィスは「会社の第一印象」を決めるコンシェルジュとしての役割も担っている。

らべるラベル

テプラやシール。ファイリングの神髄はラベルにあり。誰が見てもどこに何があるか分かるよう、バックオフィスは整然とラベルを貼り、オフィスの秩序を保っている。

り行

りんぎ稟議

何かを購入したり、新しいことを始めるために社内の承認を得る手続き。バックオフィスはこの「稟議書」のルートが正しいか、予算内か、必要な添付資料があるかを厳しくチェックする門番である。

りれき履歴

過去の記録。操作履歴、修正履歴、入退室履歴。トラブルが起きたとき、バックオフィスは「履歴」を遡って真実を突き止める。記録がないことは、事務の世界では「存在しない」のと同じである。

りそく利息

お金を貸し借りした際の対価。借入金の利息支払いや、預金の受取利息。経理担当者は、わずか数円の利息であっても、通帳の記載通りに正確に仕訳を切らなければ気が済まない。

りこう履行

決めたことを実行すること。「契約の履行」。バックオフィスは、取引先が契約通りに動いているか、また自社が義務を果たせているかを、支払いや納品状況から間接的に監視している。

りがいかんけいしゃ利害関係者

ステークホルダー。株主、銀行、税務署、従業員。バックオフィスが作る決算書や報告書は、これら「利害関係者」への公式なメッセージ。嘘や間違いは絶対に許されない。

りすけリスケ

スケジュール変更(リ・スケジュール)。現場からの「急なリスケ」は、バックオフィスが手配した会議室や備品、お弁当などのキャンセル対応を引き起こすため、できれば避けたい言葉。

りゅうどう流動(資産・負債)

1年以内に現金化できるか、または支払う必要があるもの。会社の「資金繰り」を考える上で最も重要な区分。バックオフィスは常にキャッシュの流動性に目を光らせ、ショートを防いでいる。

りてらしーリテラシー

情報を正しく扱う能力。ITリテラシーやコンプラリテラシー。全社員の「底上げ」をするために、バックオフィスは社内研修を企画したり、分かりやすいマニュアルを作ったりと奮闘する。

りゃくしょう略称

正式名称を短くした名前。社内では通じても、対外的な書類(特に銀行や役所)に略称を使うのはご法度。バックオフィスは「(株)」ではなく「株式会社」と正しく書くことにこだわる。

りゆうしょ理由書

なぜそうなったかを説明する書類。特例の申請や、規程外の行動をした際に必要となる。バックオフィスは「感情的な理由」ではなく、誰もが納得する「論理的な理由」を書き出すプロ。

る行

るーるルール

社内規程や運用基準。バックオフィスはルールの番人。現場から「面倒くさい」と言われても、組織の秩序と公平性を守るために、ぷっくりとした笑顔の裏で断固としてルールを死守する。

るーちんルーチン

毎日、毎週、毎月決まって行う定型業務。バックオフィス業務の8割はルーチンで構成されている。この「当たり前の作業」を、一分の狂いもなく淡々とこなすことこそが、最大の信頼に繋がる。

るいけい累計

期首から現在までの合計。「売上累計」や「予算執行累計」。単月の数字だけでなく、積み上げられた累計数字を見て、会社の健康状態を多角的に分析するのがバックオフィスの日課。

るいじ類似

似ていること。「類似の案件」や「類似の仕訳」。過去に似たようなケースがなかったか、バックオフィスは膨大な過去ログを検索し、判断のブレがないように整合性を取る。

るす留守

担当者が不在の状態。バックオフィスは「留守番」のプロでもある。電話応対、来客対応、郵便物の受け取り。誰がいなくても会社が止まらないよう、マルチに状況を把握している。

るふ流布(るふ)

世の中に広まること。社内で誤ったルールや噂が「流布」しないよう、バックオフィスは正確な一次情報を社内掲示板やメルマガで迅速に発信し、情報の鮮度と正確さを守る。

れ行

れいがい例外

ルールから外れた特別なケース。バックオフィスが最も警戒する言葉。一度「例外」を認めると、それが新たな基準(既成事実)になってしまい、ルールの崩壊を招くことを事務屋は知っている。

れんけい連携

部署間やシステム間で情報を共有すること。営業部から経理部への「売上連携」がスムーズにいかないと、決算が遅れ、バックオフィス全員が残業する羽目になる。

れんらく連絡

情報の伝達。バックオフィスは社内の「ハブ」であり、法改正や社内ルールの変更を全社員に漏れなく伝える責任を負っている。連絡漏れは、そのまま会社のコンプライアンスリスクに直結する。

りれき(れ)履歴

※読み「れ(りれき)」関連。過去の記録。特にPCやブラウザの「閲覧履歴」や「更新履歴」は、トラブル時の原因究明における最強の証拠。バックオフィスは記録(ログ)を信じ、感情を信じない。

れんぞく連続

休みや出勤が続くこと。「連続休暇」の取得推奨や、「連続勤務」による労働基準法違反のチェック。社員の健康を数字(日数)で守るのもバックオフィスの大切な任務。

れんけつ連結(決算)

親会社と子会社の数字を合体させること。グループ企業がある場合、バックオフィスの苦労は数倍に跳ね上がる。各社の数字の「ズレ」を調整する作業は、まさにパズルの極致。

れいてつ冷徹

感情に左右されず、冷静に判断すること。仲の良い社員の経費申請でも、不備があれば「冷徹」に差し戻す。この一貫性こそが、バックオフィスに対する全社的な信頼を生む。

れいじょう礼状

お礼の手紙やメール。お歳暮やお中元、イベント後の礼状作成など。デジタル時代だからこそ、心のこもった礼状を適切なタイミングで送れるバックオフィスは、会社の品格を支えている。

ろ行

ろうどうきじゅんほう労働基準法

バックオフィスの聖書。残業時間、休憩、休日など、社員を守るための最低限のルール。これを無視することは会社の破滅を意味するため、事務担当者は常に法改正の情報をアップデートし続けている。

ろぐログ

操作の記録。誰がいつシステムに入り、どの数字を書き換えたか。バックオフィスは「ログ」という名の足跡を辿り、ミスや不正のパズルを解き明かす名探偵でもある。

ろうえい漏洩(ろうえい)

秘密が漏れること。個人情報や機密情報の漏洩は、バックオフィスにとって最大の恐怖。USBメモリの管理やメールの誤送信対策など、事務方の胃が痛む原因の第1位。

ろせんか路線価

道路に面した土地の価格。相続税や贈与税の算定基準になる。会社の土地資産を評価する際、バックオフィスはこの「路線価」を調べ、正確な資産価値を算出する。

ろうさい労災

労働災害。仕事中や通勤中のケガ。発生した際、バックオフィスは被災した社員を気遣いつつも、膨大な労働基準監督署への提出書類を手際よく作成し、補償の手続きを代行する。

ろうむ労務

働く環境を整える仕事。給与、社会保険、福利厚生、ハラスメント対策。バックオフィスの中でも、特に「人」に寄り添い、会社と社員の健全な関係を築くための専門領域。

もれ(ろ)漏れ

※読み「ろ(もれ)」関連。チェックリストの項目漏れ、請求の漏れ。バックオフィスにとって「漏れ」は天敵。完璧なダブルチェック体制を築き、穴のない事務フローを構築することに命をかける。

ろじすてぃくすロジスティクス

物流の管理。備品の発注から各支店への発送、在庫の最適化。バックオフィスはオフィス内のあらゆる「モノ」の流れを制御し、必要な時に必要なモノがある状態を作り出す。

わ行

わく

予算の範囲や、定員のこと。「予算枠」を1円でも超えると、バックオフィスは厳しい顔で理由を問い詰める。組織の規律を守るために、決められた「枠」からはみ出さないよう調整するのが役目。

わーくふろーワークフロー

業務の流れや、電子承認の仕組み。バックオフィスが構築したワークフローが「使いにくい」と現場から不評だと、結局は紙の書類が回ってきてしまい、自分たちの首を絞めることになる。

わびじょう詫び状

謝罪の文書。不手際があった際、会社の誠意を示すための最終兵器。バックオフィスは、相手の怒りを鎮めつつ、今後の信頼関係を維持するための「魔法の文言」を練り上げる。

わりいん割印(わりいん)

二つの書類にまたがって押すハンコ。契約書の正本と副本が同一であることを証明する。バックオフィスは、この印影が少しでもズレると「やり直し」を命じる、職人のようなこだわりを持つ。

わんたいむぱすわーどワンタイムパスワード

一度きりの暗証番号。ネットバンキングでの振込時、バックオフィス担当者はトークンを片手に、数秒で消える数字と戦いながら、確実かつ迅速に送金ボタンを叩き込む。

わんきょく湾曲(遠回しな表現)

ストレートに言わず、角を立てない言い方。「できません」ではなく「現時点では検討の余地がございますが…」など、バックオフィスは円滑な人間関係のために湾曲表現を駆使する。

わーくらいふばらんすワークライフバランス

仕事と生活の調和。社員のバランスを整えるために「早く帰れ」と促すバックオフィス自身が、最もバランスを崩して深夜まで残業しているのは、業界のあるある話。

わ・を・ん

~を(目的語)

「会社を支える」「ルールを守る」。バックオフィスの仕事は、常に「何を」のためにある。主役ではないかもしれないが、目的を明確にし、その「~を」を完遂することに誇りを持っている。

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