「うしろぽっけ」が提供するツール群の中でも、このホワイトボードは少し異質な存在かもしれません。普段はExcelやスプレッドシートといった「数字と枠」の世界で戦うバックオフィスの現場に、なぜあえて「自由帳」のようなツールを持ち込んだのか。そこには、ある切実な現場の課題がありました。
「思考の摩擦」を削ぎ落とす
バックオフィスの業務は、時として非常に複雑です。新しい運用フローを組み立てる時、あるいはシステムの概念図を書き出す時、カチッとしたドキュメント作成ツールを立ち上げる前に、私たちはまず「頭の中の混沌」を整理する必要があります。
しかし、市販のホワイトボードツールは多機能すぎて重かったり、ログインが必要だったりします。
「今すぐ、1秒で書き始めたい。」
その直感を邪魔する「ツールを立ち上げるまでの摩擦」を削ぎ落とすこと。それがこのツールの最初の使命でした。
2. 「左で動かし、右で広げる」というこだわり
このツールには、少し珍しい操作感を採用しています。「左クリックで移動、右クリックでサイズ変更」という直感的なドラッグ操作です。
通常のWebツールなら、右下のリサイズハンドルを狙って慎重にマウスを動かさなければなりません。しかし、現場の思考を止めないためには、「付箋のどこを掴んでも、右クリックさえすれば大きさを変えられる」という大雑把な自由さが必要だと考えました。この「手の延長」のような操作感こそが、デジタルにおける「職人芸の現場」を支えるインターフェースの形です。
3. パーソナルカラーに込めた願い
ツールのメインカラーには、私たちのアイデンティティである水色(#7cc7e8)を採用しています。 事務作業や複雑な調整業務は、どうしても視界がモノトーン(白黒)になりがちです。そんな中で、ふと画面を開いた時に、この澄んだ空のような色が目に入ることで、張り詰めた現場に少しの「余裕」と「一息つく時間」を提供したい。
単なる効率化だけでなく使う人の心が少し軽くなるようにと願いを込めています。
綺麗な理論よりも、今日使える解決策を
このコードは、高度なフレームワークを使わず、シンプルなJavaScriptとライブラリで構成されています。それは、どんな環境でも素早く動作し、必要であれば現場ごとにカスタマイズして拡張できる「柔軟性」を優先したからです。
「うしろぽっけ」はこれからも、こうした「ちょっとした不便」を技術で解決し、バックオフィスの皆さんが主役になれる環境を形にしていきます。