​【開発秘話】現場の「CSVあるある」を解決!文字化け・0落ち・複数統合を全自動にするツールができるまで

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​私が「うしろぽっけ」の活動を通じて100個のツールを作ろうと思ったのは、バックオフィスや事務の現場に転がっている「ITに詳しい人には見えない、小さな絶望」を救いたいからです。​

その代表例がCSVファイルです。

  • ​「銀行から出したCSVの振込名義が文字化けしている」
  • ​「商品コードの先頭の『0』が、Excelで開いた瞬間に消えた」​
  • 「バラバラの支店データを1つずつコピペしてまとめるのに1時間かかる」
  • EXCELのデータの取得からかえりで

エンジニアからすれば「設定を変えればいい」「Pythonで書けば一瞬」かもしれません。でも、多忙な現場の方々にそれを求めるのは酷です。

もちろん、Excelに詳しい方なら「『データの取得』からパワークエリを使えばいいじゃないか」と思うかもしれません。確かに、一度クエリを組んでしまえば、次からは更新ボタン一つで済みます。​

でも現場の現実はもっと泥臭いものです。

​毎月送られてくるファイル名が微妙に違っていたり、保存先のフォルダが変わったり、あるいは「今回だけ急ぎでこの5ファイルをまとめてほしい」という突発的な依頼だったり……。

そんなとき、わざわざクエリを組み直したり、ソース設定を書き換えたりするのは、正直言って「めちゃくちゃ面倒」なのです。

​「1回きりの作業のために、重たいクエリの設定画面を開きたくない」

「でも、普通に開くとデータが壊れるから、結局メモ帳で開いて文字コードを確認して……」

​そんな「パワークエリを組むまでもないけれど、手作業ではやりたくない絶妙な面倒くささ」を解消したくて、このツールを作りました。

​設定も、インポートの儀式も不要。

「今、手元にあるファイル」をただドラッグ&ドロップするだけで、パワークエリで設定したときのような「正しい形式」のExcelが、一瞬で手に入ります。

​このツールで短縮できるのは、1回につき数分、あるいは1時間程度かもしれません。でも、その時間は、「データと格闘してイライラする時間」ではなく、「もっとクリエイティブな仕事や、誰かのためのケアに使うべき時間」のはずです。​うしろぽっけのツールが、事務の方々の「うしろのポケット」に忍ばせておくお守りのような存在になればいいな、と思っています。

今回のツールでは、JavaScriptの「SheetJS」という技術を使い、CSVの全セルを強制的に「文字列」として書き出しています。これにより、Excelが勝手に行う「数値変換(=0落ちの原因)」を物理的にガードしました。また、文字コードの自動検知を搭載し、UTF-8でもShift-JISでも、ユーザーが意識せず開けるように工夫しています。

事務の現場には、誰にも気づかれないけれど、確実に私たちの気力を削いでいく「小さな摩擦」がたくさんあります。​

今回のCSV変換ツールも、解決できるのは「文字化け」や「0落ち」といった、ITの世界では些細なことかもしれません。でも、その些細なトラブルのせいで、大切なお客様への連絡が遅れたり、数字のチェックに追われて残業したりするのは、もう終わりにしましょう。

  • ​パワークエリを組むほどではないけれど手作業はしたくない。
  • ​機密データだから外のサイトは絶対に使えない。
  • ​1秒でも早く正確なデータが手元にほしい。

​そんなときこのツールがあなたの「うしろのポケット」からスッと出てきて力になれたら嬉しいです。

​「たかがCSV」の処理をスマートに終わらせて、余った時間で温かいコーヒーを一杯飲む。そんな小さなゆとりを、これからも「うしろぽっけ」のツールを通じて届けていきたいと思っています。​

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